第三種電気主任技術者の過去問
平成29年度(2017年)
電力 問40
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成29年度(2017年) 電力 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
図に示すように、対地静電容量Ce[F]、線間静電容量Cm[F]からなる定格電圧E[V]の三相1回線のケーブルがある。
今、受電端を開放した状態で、送電端で三つの心線を一括してこれと大地間に定格電圧E[V]の1/√3倍の交流電圧を加えて充電すると全充電電流は90Aであった。
次に、二つの心線の受電端・送電端を接地し、受電端を開放した残りの心線と大地間に定格電圧E[V]の1/√3倍の交流電圧を送電端に加えて充電するとこの心線に流れる充電電流は45Aであった。
次の問に答えよ。
ただし、ケーブルの鉛被は接地されているとする。また、各心線の抵抗とインダクタンスは無視するものとする。なお、定格電圧及び交流電圧の周波数は、一定の商用周波数とする。
このケーブルの受電端を全て開放して定格の三相電圧を送電端に加えたときに1線に流れる充電電流の値[A]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
今、受電端を開放した状態で、送電端で三つの心線を一括してこれと大地間に定格電圧E[V]の1/√3倍の交流電圧を加えて充電すると全充電電流は90Aであった。
次に、二つの心線の受電端・送電端を接地し、受電端を開放した残りの心線と大地間に定格電圧E[V]の1/√3倍の交流電圧を送電端に加えて充電するとこの心線に流れる充電電流は45Aであった。
次の問に答えよ。
ただし、ケーブルの鉛被は接地されているとする。また、各心線の抵抗とインダクタンスは無視するものとする。なお、定格電圧及び交流電圧の周波数は、一定の商用周波数とする。
このケーブルの受電端を全て開放して定格の三相電圧を送電端に加えたときに1線に流れる充電電流の値[A]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- 52.5
- 75
- 105
- 120
- 135
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この過去問の解説 (3件)
01
一相分を抜き出すにはΔ-Y変換をします。
3Ce:90=(Ce+3Cm):I
3CeI=90Ce+270Cm
(a)問題の解答より、Ce=4Cmであることが判っているので、上記の式に代入します。
12CmI=360Cm+270Cm
12CmI=630Cm
12I=630
I=52.5
以上により、選択肢【1】が正解となります。
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02
前問(https://kakomonn.com/denken3/questions/39072)からの引き続きとなります。
今回は定格の三相電圧を送電端に加えたときに1線に流れる充電電流の値[A]を求めていきます。
まず、ケーブルの静電容量に着目すると対地静電容量Ce[F]がY結線で、線間静電容量Cm[F]がΔ接続となっています。相電圧をこの負荷に加えるに当たって、負荷側のΔ-Y変換が必要となります。下記図にて変換した回路を記します。
静電容量のΔ-Y変換の注意するポイントは抵抗やリアクタンスとは違い、3倍になる事です。
なので、線間静電容量3Cmとなります。
また、Δ-Y変換後の中性点接地と鉛被の接地は同電位となるため、上記図のケーブル1相分を取りだした回路のように線間静電容量と対地静電容量の並列回路となります。
この回路から、総静電容量C=3Cm+Ce[F]となります。
さらに電圧は前問と同じくE/√3[V]になります。
充電電流Icと静電容量Cは比例するので、ケーブル3つの心線を一括した回路との比率でこの回路の充電電流Icを求めていきます。
・90:3Ce=Ic:3Cm+Ce
前問よりCe/Cm=4より、Ce=4Cmとした上で、上記式に代入します。
・90:12Cm=Ic:7Cm
・Ic=90×7Cm/12Cm=52.5[A]
以上のようになります。
解説の冒頭の内容と一致するので適切です。
解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
前問に引き続き難易度の高い問題とはなりますが、基本となる事項が散りばめられている問題でもありますので、是非チャレンジして頂いて自分の実力を確認していきましょう。
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03
電力 h29 問16(b)
受電端を全て開放して定格の三相電圧を送電端に加えたときとは
デルタで接続されているCmに相電圧をかけている状態です。
スターに変換すると3Cmがスターに繋がっている回路になります。
図がないので説明は難しいですが結局・・・一相分の回路は
3CmとCeが並列に繋がっていてそこにE/√3の電圧がかかっています。
全問と同じ電圧になるため
i∝Cを使う事ができます。
90:3Ce・・・①
Ce/Cm=4
Cm=Ce/4
なので
ここから式を立てて
3Cm+Ce=3/4Ce+Ce=7/4Ce
①の条件と=で結んで
90:3Ce=I:7/4Ce
I=52.5
I:求める電流
正答です。
対地電圧は相電圧がかかります。
中性点は接地されてなくても接地されているように振舞うようです。
正直、何故なのか理由は分かりませんが問題を解く上で重要なので覚えておきたいです。
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