第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
電力 問24

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 電力 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、水車の構造と特徴についての記述である。

( ア )を持つ流水がランナに流入し、ここから出るときの反動力により回転する水車を反動水車という。( イ )は、ケーシング(渦形室)からランナに流入した水がランナを出るときに軸方向に向きを変えるように水の流れをつくる水車である。一般に、落差40m〜500mの中高落差用に用いられている。
プロペラ水車ではランナを通過する流水が軸方向である。ランナには扇風機のような羽根がついている。流量が多く低落差の発電所で使用される。( ウ )はプロペラ水車の羽根を可動にしたもので、流量の変化に応じて羽根の角度を変えて効率がよい運転ができる。
一方、水の落差による( ア )を( エ )に変えてその流水をランナに作用させる構造のものが衝動水車である。( オ )は、水圧管路に導かれた流水が、ノズルから噴射されてランナバケットに当たり、このときの衝動力でランナが回転する水車である。高落差で流量の比較的少ない地点に用いられる。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
  • ( ア )圧力水頭  ( イ )フランシス水車  ( ウ )カプラン水車  ( エ )速度水頭  ( オ )ペルトン水車
  • ( ア )速度水頭  ( イ )ペルトン水車  ( ウ )フランシス水車  ( エ )圧力水頭  ( オ )カプラン水車
  • ( ア )圧力水頭  ( イ )カプラン水車  ( ウ )ペルトン水車  ( エ )速度水頭  ( オ )フランシス水車
  • ( ア )速度水頭  ( イ )フランシス水車  ( ウ )カプラン水車  ( エ )圧力水頭  ( オ )ペルトン水車
  • ( ア )圧力水頭  ( イ )ペルトン水車  ( ウ )フランシス水車  ( エ )速度水頭  ( オ )カプラン水車

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この過去問の解説 (2件)

01

正しい組み合わせは、1番です。


( ア )
「圧力水頭」を持つ流水がランナに流入し、ここから出るときの反動力により回転する水車を反動水車といいます。

速度水頭を回転力に変えるのは衝動水車です。



( イ )
「フランシス水車」は、ケーシング(渦形室)からランナに流入した水がランナを出るときに軸方向に向きを変えるように水の流れをつくる水車です


(ウ)
「カプラン水車」はプロペラ水車の羽根を可動にしたもので、流量の変化に応じて羽根の角度を変えて効率がよい運転ができます。


(エ)
一方、水の落差による圧力水頭を「速度水頭」に変えてその流水をランナに作用させる構造のものが衝動水車です。


( オ )
「ぺルトン水車」は、水圧管路に導かれた流水が、ノズルから噴射されてランナバケットに当たり、このときの衝動力でランナが回転する水車です。

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02

(ア)圧力水頭
反動水車は、圧力水頭をもつ流水にランナ内を通過させます。圧力水頭とは、静水中のある平面に加わる、水圧に相当する水頭のことで、水面からの深さに比例します。

(イ)フランシス水車
フランシス水車はケーシング(渦形室)からランナに流入した水がランナを出るときに軸方向に向きを変えるように水の流れをつくり、水の圧力と速度を利用する水車です。主に中高落差で使用されます。

(ウ)カプラン水車
プロペラ水車の一種で、特にプロペラの羽根を可動にしたものはカプラン水車と呼ばれます。

(エ)速度水頭
速度水頭とは、水の運動エネルギーを水柱の高さに置き換えたものです。衝突水車は、圧力水頭を速度水頭に替えて水車に衝突させ、回転力を得ます。

(オ)ペルトン水車
ペルトン水車は衝突水車の代表的なもので、主に高落差で使用されます。

よって、(1)が正解です。

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