第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
電力 問25
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 電力 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
汽力発電所における熱効率向上方法として、正しいものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- タービン入口蒸気として、極力、温度が低く、圧力が低いものを採用する。
- 復水器の真空度を高くすることで蒸気はタービン内で十分に膨張して、タービンの羽根車に大きな回転力を与える。
- 節炭器を設置し、排ガス温度を上昇させる。
- 高圧タービンから出た湿り飽和蒸気をボイラで再熱させないようにする。
- 高圧及び低圧のタービンから蒸気を一部取り出し、給水加熱器に導いて給水を加熱させ、復水器に捨てる熱量を増加させる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
(1)誤った記述です。
タービン入口蒸気として、極力、温度が「高く」、圧力が「高い」ものを採用することで熱効率が良くなります。
(2)復水器に関する正しい記述です。
(3)誤った記述です。
節炭器を設置することで、排ガス温度を「低下」します。排ガスの熱損失を少なくすることが出来ます。
(4)誤った記述です。
高圧タービンから出た湿り飽和蒸気をボイラで再熱「させる」ことで、熱効率が上昇します。
(5)誤った記述です。
高圧及び低圧のタービンから蒸気を一部取り出し、給水加熱器に導いて給水を加熱させ、復水器に捨てる熱量を「減少」させることで、熱効率向上を図っています。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
誤りです。蒸気タービンは、高温高圧の蒸気が噴射され、低温定圧になったときにトルクを生じるため、この落差が大きいほど効率がよくなります。よって、タービン入口蒸気としては、温度や圧力が高いほど効率がよくなります。
(2)
正しいです。
(3)
誤りです。節炭器は、排ガスから熱を回収し、蒸気を加熱して熱効率を向上させる目的なので、排ガスの温度は下がります。
(4)
誤りです。再熱サイクルという、高圧タービンから出た湿り飽和蒸気をボイラで再熱させることにより、熱効率を上昇させています。
(5)
誤りです。問題文とは逆で、復水器に捨てる熱力を減らすことにより、熱効率は向上します。
よって(2)が正解です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問24)へ
令和元年度(2019年)問題一覧
次の問題(問26)へ