第三種電気主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
電力 問27
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 電力 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、太陽光発電に関する記述である。
太陽光発電は、太陽電池の光電効果を利用して太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する。地球に降り注ぐ太陽光エネルギーは、1m2当たり1秒間に約( ア )kJに相当する。太陽電池の基本単位はセルと呼ばれ、( イ )V程度の直流電圧が発生するため、これを直列に接続して電圧を高めている。太陽電池を系統に接続する際は、( ウ )により交流の電力に変換する。
一部の地域では太陽光発電の普及によって( エ )に電力の余剰が発生しており、余剰電力は揚水発電の揚水に使われているほか、大容量蓄電池への電力貯蔵に活用されている。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。
太陽光発電は、太陽電池の光電効果を利用して太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する。地球に降り注ぐ太陽光エネルギーは、1m2当たり1秒間に約( ア )kJに相当する。太陽電池の基本単位はセルと呼ばれ、( イ )V程度の直流電圧が発生するため、これを直列に接続して電圧を高めている。太陽電池を系統に接続する際は、( ウ )により交流の電力に変換する。
一部の地域では太陽光発電の普及によって( エ )に電力の余剰が発生しており、余剰電力は揚水発電の揚水に使われているほか、大容量蓄電池への電力貯蔵に活用されている。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。
- ア:10 イ:1 ウ:逆流防止ダイオード エ:日中
- ア:10 イ:10 ウ:パワーコンディショナ エ:夜間
- ア:1 イ:1 ウ:パワーコンディショナ エ:日中
- ア:10 イ:1 ウ:パワーコンディショナ エ:日中
- ア:1 イ:10 ウ:逆流防止ダイオード エ:夜間
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この過去問の解説 (2件)
01
太陽光発電は、半導体で作られた太陽電池に太陽光を当てて発電します。
半導体に光を当てると起電力が生じる現象を光電効果と呼び、
これを利用した発電方法です。
CO2を放出しないのが大きな特徴です。
地球表面へ注がれる太陽光エネルギーは、1秒間に1m2当たり1kJと言われています。
よって、[ア]は「1」kJです。
この問題では、[ア]が分からなければ正解を絞ることが出来ません。
太陽光発電の1kJという数値は必ず覚えておきましょう。
太陽電池の構成単位として、
セル、モジュール、ストリング、アレイという順に接続が大きくなります。
最小単位であるセル1枚の出力電圧は約0.7V程度で、
[イ]の選択肢の中で最も近い「1」Vが正しいです。
上記の起電力から得られるのは直流電力であることから、
パワーコンディショナにより交流電力に変換します。
よって、[ウ]は「パワーコンディショナ」です。
パワーコンディショナには下記のような役割もあります。
・異常発生時に系統から発電設備を遮断する連係保護装置
・交流への変換時に発生する高調波電流の抑制(フィルタ)
太陽光発電は日中に活発になり、電力の余剰が発生することがあります。
よって、[エ]は「日中」です。
以上より、[3]が正解です。
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02
正解は3です。
太陽光発電は、半導体に光を当てると電気が生じる「光電効果」を利用し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をおこないます。
地表が受ける単位面積当たりの太陽放射(日射)の強度は、1 m2あたり約 1 kWです。よって太陽エネルギーは1 m2当たり、1秒間に 1 kW・s = 1 kJとなります。
太陽電池の基本単位はセルといい、1セル当たりの直流出力電圧は、1 V程度です。この直流出力電圧を直列に接続し、パワーコンディショナで交流に変換して、発電をおこないます。
日中は太陽光は豊富なため、余剰電力が発生することが多く、余剰電力は、揚水発電に利用したり、蓄電池に充電するなどして活用しています。
よって、3 の「ア:1、イ:1、ウ:パワーコンディショナ、エ:日中」が正しいです。
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