第三種電気主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
機械 問44
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 機械 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
界磁に永久磁石を用いた小形直流発電機がある。回転軸が回らないよう固定し、電機子に3Vの電圧を加えると、定格電流と同じ1Aの電機子電流が流れた。次に、電機子回路を開放した状態で、回転子を定格回転数で駆動すると、電機子に15Vの電圧が発生した。この小形直流発電機の定格運転時の効率の値[%]として、最も近いものを次の選択肢の中から一つ選べ。
ただし、プラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとし、損失は電機子巻線の銅損しか存在しないものとする。
ただし、プラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとし、損失は電機子巻線の銅損しか存在しないものとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は3です。
発電機が、停止時において電機子抵抗raは
ra=3/1 =3 [Ω] となります。
電機子回路を開放して、回転子を定格回転数で駆動した場合に発生する電圧15Vは、誘導起電力にあたります。
負荷にかかる電圧Vnは以下の通りです(誘導起電力E、定格電流In)。
Vn = E − ra × In
= 15 − 3 × 1
= 12 [V]
この発電機の効率ηの値は、
η = Vn × In/E × In
= 12 × 1/15 × 1 = 80 [%]
よって、3 の「80」が正解です。
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02
まず初めに、回転軸を固定し、
端子へ電圧3Vを加えていることから、
発電機ではなく電動機のイメージで考えます。
回転軸が回らない為、誘導起電力は0Vです。(E = kφN)
つまり、抵抗Rの電圧降下はそのまま3Vと考えられます。
抵抗 R = V/I = 3/1 = 3 [Ω]
つぎに、回転軸の固定を解き、
定格回転数で駆動させたとき、発電機として働きますので、
こちらは発電機のイメージで考えます。
この時、電機子の電圧は問題文より15Vです。
負荷を繋いだときの端子電圧を考えると、
3Ωの抵抗があり、電機子電流は1Aであることから、
電圧降下は3Vです。
つまり、端子電圧は15 − 3 = 12 [V] です。
入力は 15V × 1A = 15 [W]
出力は 12V × 1A = 12 [W]
効率は、12/15 = 0.8 = 80 [%] となります。
よって、[3]が正解です。
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