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第三種電気主任技術者の過去問 令和2年度(2020年) 機械 問48

問題

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次の文章は、交流整流子モータの特徴に関する記述である。
交流整流子モータは、直流直巻電動機に類似した構造となっている。直流直巻電動機では、加える直流電圧の極性を逆にしても、磁束と電機子電流の向きが共に( ア )ので、トルクの向きは変わらない。交流整流子モータは、この原理に基づき回転力を得ている。
交流整流子モータは、一般に始動トルクが( イ )、回転速度が( ウ )なので、電気ドリル、電気掃除機、小型ミキサなどのモータとして用いられている。なお、小容量のものでは、交流と直流の両方に使用できるものもあり、( エ )と呼ばれる。

上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。
   1 .
ア:逆になる   イ:大きく  ウ:低速  エ:ユニバーサルモータ
   2 .
ア:変わらない  イ:小さく  ウ:低速  エ:ユニバーサルモータ
   3 .
ア:変わらない  イ:大きく  ウ:高速  エ:ブラシレスDCモータ
   4 .
ア:逆になる   イ:小さく  ウ:低速  エ:ブラシレスDCモータ
   5 .
ア:逆になる   イ:大きく  ウ:高速  エ:ユニバーサルモータ
( 第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 機械 問48 )
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この過去問の解説 (2件)

3

正解は5です。

交流整流子電動機とは、ローターとステーター、どちらも電磁石を使用しているモーターです。
ローターの電磁石に電力を供給するために整流子を用いています。構造は、直流直巻電動機と同じです。

直流直巻電動機では、モータに印加する電圧の極性を反転すると、電磁石の極性が変わらなければ、回転子に流れる電流の向きが逆になり、ロータは逆転します。

しかし交流整流子電動機は、電圧の極性を反転すると、電磁石の極性も逆転するため、回転方向は変わりません。
よって、交流電源でも回転方向が変わることなく、回転を続けることができます。

このように交流整流子電動機は、直流でも交流でも運転することが可能なことから、ユニバーサルモータとも呼ばれます。

交流整流子電動機は、始動トルクが大きく高速回転させやすいという特長があります。
ただし整流子があるため、電気的・機械的ノイズは多くなります。
家庭用電源のような単相交流で高速回転させる、電気掃除機や電動工具などに使われてます。

よって、5 の「ア:逆になる イ:大きく ウ:高速 エ:ユニバーサルモータ」が正解となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
0

直流直巻電動機の等価回路を書き、

電圧と電流の向きを書いてみれば、

磁束と電機子電流の向きが共に逆になることがわかります。

よって、[ア]「逆になる」です。

フレミング左手の法則で確認すればわかりますが、

力の向きは変わりません。

直流直巻の場合、

トルク T = kφIa の式のうち、磁束φも、Iaに比例します。

このことからトルクはIaの2乗に比例しています。

一方で、回転数はIaに反比例します。

よって、回転数が0である始動時は、Iaが非常に大きくなり、

始動トルクは大きくなります。

よって、[イ]「大きく」です。

運転時、逆起電力によってIaが減少していくと、

回転数はさらに上昇していきます。

よって、[ウ]「高速」です。

交流整流子モータは、

電源が交流か直流かに関わらず運転することができ、

ユニバーサルモータと呼ばれます。

よって、[エ]「ユニバーサルモータ」です。

以上より、[5]が正解です。

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