第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和2年度(2020年)
問47 (機械 問47)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和2年度(2020年) 問47(機械 問47) (訂正依頼・報告はこちら)

図はある三相同期電動機の1相分の等価回路である。ただし、電機子巻線抵抗は無視している。
問題文の画像
  • 120
  • 140
  • 183
  • 215
  • 280

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

問題の図とキルヒホッフの電圧則より、

 V = xsI + E

の関係式が成り立ちます。

力率はcosφ = 1 に調整されていることから、

電流は電源電圧と同相です。

リアクトルに流れる電流は、90°進みであることから、

ベクトル図においては電源電圧Vと、誘導起電力E、

そしてxsIによる直角三角形となります。

三平方の定理より、

 E = √(V2 + (xsI)2

  = √2002 + (8x10)2

  ≒ 215 [V]

よって、[4]が正解です。

参考になった数8

02

正解は4です。

同期電動機の力率が1の場合、ベクトル図は供給電圧V、電機子電流Iに位相差はなく、起電力Eとの位相差はδとなります。

ベクトル図より、下記の関係が成り立ちます。

 E × sinδ = jxs × I

よって、起電力Eの大きさは、下記の式で求められます。

 E = √V2 + (xs×I)2
 E = √2002 + (8×10)2
 E = √2002 + 802
 E ≒ 215 [V]

よって、4 の「215」が正解となります。

参考になった数3

03

三相同期電動機の内部誘導起電力に関する問題です。

三相同期電動機の力率の考え方として、1相当たりの電源電圧(端子電圧)Vと電機子電流Iの位相差が力率となります。ここで問題文より「力率が1になるように界磁電流を調整」とありますから、端子電圧Vと電機子電流Iの位相差はなく同相となります。

なので同期リアクタンスxsにかかる電圧は大きさだけを考慮すればよいです。よって次のようになります。

 

・Ixs=10×8=80[V]

 

この問題で求めるものは誘導起電力E[V]となります。この誘導起電力Eは端子電圧Vと上記で求めたIxsのベクトル和となります。

端子電圧Vを基準とした時、電機子電流Iも同相となるのでIxsは90°進みとなり、点を線で結ぶと直角三角形となりますから、以下のような関係性で誘導起電力E[V]を求める事ができます。

 

・E=√V2+Ixs2=√2002+802≒215.4≒215[V]

以上となります。

 

選択肢4. 215

こちらが適切な解答となります。

まとめ

ベクトル和を理解していないと解けない問題ですので苦手な方は一から学習して頂けたら幸いです。

参考になった数0