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第三種電気主任技術者の過去問 令和2年度(2020年) 法規 問76

問題

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電気工作物に起因する供給支障事故について、次の問に答えよ。

この設問は、(問75)の続きの設問となります。

次の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。
① 受電設備を含む配電系統において、過負荷又は短絡あるいは地絡が生じたとき、供給支障の拡大を防ぐため、事故点直近上位の遮断器のみが動作し、他の遮断器は動作しないとき、これらの遮断器の間では( ア )がとられているという。
② 図2は、図1の高圧需要家の事故点2又は事故点3で短絡が発生した場合の過電流と遮断器(遮断器A及び遮断器B)の継電器動作時間の関係を示したものである。( ア )がとられている場合、遮断器Bの継電器動作特性曲線は、( イ )である。
③ 図3は、図1の高圧需要家の事故点2で地絡が発生した場合の零相電流と遮断器(遮断器A及び遮断器B)の継電器動作時間の関係を示したものである。( ア )がとられている場合、遮断器Bの継電器動作特性曲線は、( ウ )である。また、地絡の発生箇所が零相変流器より負荷側か電源側かを判別するため( エ )の使用が推奨されている。
問題文の画像
   1 .
ア:同期協調  イ:曲線2  ウ:曲線3  エ:地絡距離継電器
   2 .
ア:同期協調  イ:曲線1  ウ:曲線3  エ:地絡方向継電器
   3 .
ア:保護協調  イ:曲線1  ウ:曲線4  エ:地絡距離継電器
   4 .
ア:保護協調  イ:曲線2  ウ:曲線4  エ:地絡方向継電器
   5 .
ア:保護協調  イ:曲線2  ウ:曲線3  エ:地絡距離継電器
( 第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 法規 問76 )
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この過去問の解説 (2件)

2

※この問題は(問75)と関連しています。

【①について】

短絡事故や地絡事故が発生した際には、遮断器を使って事故の影響範囲をが最小になるようにします。そのため、事故点直近上位の遮断器のみが動作するようしにしないといけません。他の遮断器も作動してしまうことによって異常がない場所の電気の供給が止まることを防ぐためです。このような方式を「保護協調」と言います。

【②について】

保護協調がとられている時に、事故点2あるいは3に短絡が発生した場合、上位に設置されている遮断器Aより、直近上位に設置されている遮断器Bが先に動作しなければなりません。

図2のグラフにおいて、同じ電流において動作時間が少ない方が遮断器Bの特性であるべきです。そのため、特性曲線は「曲線2」になります。

【③について】

この場合は地絡事故を想定していますが、短絡事故と同じように遮断器Bが先に作動する必要があります。そのため、特性曲線は「曲線4」となります。

なお、問題文にある「負荷側か電源側かを判別する」のが目的なら、地絡距離継電器 ではなく、「地絡方向継電器」を使用することが必要です。

以上により、(ア)=「保護協調」、(イ)=「曲線2」、(ウ)=「曲線4」と(エ)=「地絡方向継電器」となります。

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1

電気工作物に起因する供給支障事故についての穴埋め問題です。

選択肢4. ア:保護協調  イ:曲線2  ウ:曲線4  エ:地絡方向継電器

過負荷、短絡、地絡時、その直近上位の遮断機のみが動作する必要があります。

これにより供給支障の範囲は最小限に抑えられます。これが「保護協調」された状態です。

保護協調が取られている状況下にて、2、3で事故が発生した場合、まずは上位に当たる遮断機Bが動作する必要があります。

遮断機Cが動作するのはその後なので、動作特性としては「曲線2」が適切です。

遮断器Aが動作すると、供給支障が拡大するため、まずは遮断器Bを動作すべきです。

よって、「曲線4」が正しいです。

地絡発生箇所の特定には、発生箇所により方向が異なるため、「地絡方向継電器」が適切です。

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