第三種電気主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)上期
理論 問21
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 理論 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
振幅変調について、次の問に答えよ。
図1の波形は、正弦波である信号波によって搬送波の振幅を変化させて得られた変調波を表している。この変調波の変調度の値として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
図1の波形は、正弦波である信号波によって搬送波の振幅を変化させて得られた変調波を表している。この変調波の変調度の値として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (3件)
01
振幅変調における変調度とは以下のように表すことができます。
・信号波の振幅/搬送波の振幅‥①
さらにそれぞれの振幅を紐解いていくと次のような関係性で表すことができます。
・信号波の振幅=最大振幅-最小振幅‥②
・搬送波の振幅=最大振幅+最小振幅‥③
図1より、最大振幅3/2a、最小振幅1/2aと読み解けます。
なのでこれを元に上記式に代入して求めます。
・信号波の振幅=3/2a-1/2a=a
・搬送波の振幅=3/2a+1/2a=2a
最後に①式に代入して変調度を求めます。
・変調度=a/2a=0.5
解説の冒頭の内容と一致するので適切です。
この問題に関しては選択問題になりますので、学習を行う重要度から言えば低めでも構わないと思います。ただ、近年全体的に情報通信系の科目のウェイトが上がってきている傾向にありますので、参考程度の知識は欲しいところです。
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02
変調度m=(最大振幅-最小振幅)/(最大振幅+最小振幅)となります。
よって、下記のとおりとなります。
m=(3a-a)/(3a+a)=2a/4a=0.5
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03
振幅変調(AM:Amplitude Modulation)についての計算問題です。
振幅変調とは、搬送波の振幅を信号波に応じて変化させるアナログ変調方式の一種です。
ラジオでもAMやFMがありますが、AMはザーザーというノイズが多いと思います。これは、搬送波を完全に分離することが困難であるためです。
変調度とは、搬送波の振幅をA、信号波の振幅をBとしたとき、B/Aで表されます。
ここで、搬送波と信号波の振幅の見分け方ですが、搬送波の振幅は一定です。そのため、包絡線(ほうらくせん:波の最大値を結んでできた線)の変動分が信号波の振幅となります。
包絡線はa(または-a)を中心に振幅a/2で振動していることがわかります。つまり、搬送波の振幅はaとなります。信号波の振幅は、包絡線の振幅そのものなので、a/2となります。
変調度は定義より、(a/2) / a = 1/2 = 0.5となります。
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