第三種電気主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)上期
機械 問1

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 機械 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、直流機の構造に関する記述である。
直流機の構造は、固定子と回転子とからなる。固定子は、( ア )、継鉄などによって、また、回転子は、( イ )、整流子などによって構成されている。
電機子鉄心は、( ウ )磁束が通るため、( エ )が用いられている。また、電機子巻線を収めるための多数のスロットが設けられている。
六角形(亀甲(きっこう)形)の形状の電機子巻線は、そのコイル辺を電機子鉄心のスロットに挿入する。各コイル相互のつなぎ方には、( オ )と波巻とがある。直流機では、同じスロットにコイル辺を上下に重ねて2個ずつ入れた二層巻としている。

上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
  • ア:界磁   イ:電機子  ウ:交番   エ:積層鉄心  オ:重ね巻
  • ア:界磁   イ:電機子  ウ:交番   エ:鋳鉄    オ:直列巻
  • ア:界磁   イ:電機子  ウ:一定の  エ:積層鉄心  オ:直列巻
  • ア:電機子  イ:界磁   ウ:交番   エ:鋳鉄    オ:重ね巻
  • ア:電機子  イ:界磁   ウ:一定の  エ:積層鉄心  オ:直列巻

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この過去問の解説 (2件)

01

正しい組み合わせは、

「ア:界磁 イ:電機子 ウ:交番 エ:積層鉄心 オ:重ね巻」です。

 

下記のポイントを押さえることで回答することができます。

 

・直流機は界磁や継鉄からなる固定子、電機子や整流子からなる回転子で構成されます。

・電機子は回転子として回転するので、界磁である電磁石が固定されていても、磁束は時間とともに変化します。

・電機子鉄心は、交番磁束による渦電流損を少なくするため、積層鉄心を使用します。

・直流機のコイルの繋なぎ方は、同スロットにコイルを重ねる重ね巻、波のような波巻があります。

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02

直流機の構造に関する知識問題となります。

各空白箇所は以下のようになります。

 

(ア)‥界磁、(イ)‥電機子

・固定子とは回転磁界を作る部分であり、直流機では界磁を固定子としています。回転子はモーターの内側部分を言い、直流機では電機子を回転子としています。

 

(ウ)‥交番、(エ)‥積層鉄心

・電機子鉄心とは、磁束密度を大きくする為に、磁束を通しやすい鉄を直流機の中心に据え置く鉄心をいいます。鉄心中に磁束が発生すると、交番磁束による渦電流損も発生するので、それらを軽減する為に積層鉄心を用いります。また電機子鉄心にはスロットという溝がありそこに電機子巻線を収納します。

 

(オ)‥重ね巻

・電機子巻線には重ね巻と波巻きという二つの方法があります。重ね巻とは始めのコイルの巻き終わりを、次のコイルの巻き始めと重ねて整流子片につなげる方法です、波巻きとは波形にコイルを収めていく巻き方です。

 

以上の事を踏まえて各選択肢を見ていきます。

選択肢1. ア:界磁   イ:電機子  ウ:交番   エ:積層鉄心  オ:重ね巻

解説の冒頭の内容と一致するので適切です。

まとめ

直流機の基本となる部分なので必ず理解しておきましょう。

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