第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)上期
問70 (法規 問6)
問題文
次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における地中電線と他の地中電線等との接近又は交差に関する記述の一部である。
低圧地中電線と高圧地中電線とが接近又は交差する場合、又は低圧若しくは高圧の地中電線と特別高圧地中電線とが接近又は交差する場合は、次のいずれかによること。ただし、地中箱内についてはこの限りでない。
a)地中電線相互の離隔距離が、次に規定する値以上であること。
① 低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離は、( ア )m
② 低圧又は高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離は、( イ )m
b)地中電線相互の間に堅ろうな( ウ )の隔壁を設けること。
c)( エ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 不燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな不燃性の管に収められていること。
d)( オ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 自消性のある難燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められていること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
低圧地中電線と高圧地中電線とが接近又は交差する場合、又は低圧若しくは高圧の地中電線と特別高圧地中電線とが接近又は交差する場合は、次のいずれかによること。ただし、地中箱内についてはこの限りでない。
a)地中電線相互の離隔距離が、次に規定する値以上であること。
① 低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離は、( ア )m
② 低圧又は高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離は、( イ )m
b)地中電線相互の間に堅ろうな( ウ )の隔壁を設けること。
c)( エ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 不燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな不燃性の管に収められていること。
d)( オ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 自消性のある難燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められていること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 問70(法規 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における地中電線と他の地中電線等との接近又は交差に関する記述の一部である。
低圧地中電線と高圧地中電線とが接近又は交差する場合、又は低圧若しくは高圧の地中電線と特別高圧地中電線とが接近又は交差する場合は、次のいずれかによること。ただし、地中箱内についてはこの限りでない。
a)地中電線相互の離隔距離が、次に規定する値以上であること。
① 低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離は、( ア )m
② 低圧又は高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離は、( イ )m
b)地中電線相互の間に堅ろうな( ウ )の隔壁を設けること。
c)( エ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 不燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな不燃性の管に収められていること。
d)( オ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 自消性のある難燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められていること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
低圧地中電線と高圧地中電線とが接近又は交差する場合、又は低圧若しくは高圧の地中電線と特別高圧地中電線とが接近又は交差する場合は、次のいずれかによること。ただし、地中箱内についてはこの限りでない。
a)地中電線相互の離隔距離が、次に規定する値以上であること。
① 低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離は、( ア )m
② 低圧又は高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離は、( イ )m
b)地中電線相互の間に堅ろうな( ウ )の隔壁を設けること。
c)( エ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 不燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな不燃性の管に収められていること。
d)( オ )の地中電線が、次のいずれかに該当するものである場合は、地中電線相互の離隔距離が、0m以上であること。
① 自消性のある難燃性の被覆を有すること。
② 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められていること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
- ア:0.15 イ:0.3 ウ:耐火性 エ:いずれか オ:それぞれ
- ア:0.15 イ:0.3 ウ:耐火性 エ:それぞれ オ:いずれか
- ア:0.1 イ:0.2 ウ:耐圧性 エ:いずれか オ:それぞれ
- ア:0.1 イ:0.2 ウ:耐圧性 エ:それぞれ オ:いずれか
- ア:0.1 イ:0.3 ウ:耐火性 エ:いずれか オ:それぞれ
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
この問題のポイントは2つあります。
①.地中電線の種類の違う電圧(低圧、高圧、特別高圧)相互の離隔距離を覚えているか。
②.地中電線管に用いられる材質の違いを理解しているか。
以上のようになります。
まずは、上記①の方から説明していきます。
地中電線相互とは電線共同溝などの電線やケーブルを地下に収容する施設内での低圧地中電線と高圧地中電線、特別高圧地中電線及び弱電流電線とが、接近または交差する事を言います。
この地中電線相互間の離隔距離は規程されており、空白箇所(ア)、(イ)はこの距離を問われています。
・( ア )‥低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離は0.15m
・( イ )‥低圧又は高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離は0.3m
以上のようになります。ちなみに地中弱電流電線等との離隔距離は低圧又は高圧で0.3m、特別高圧とは0.6mとなります。
次に上記のようなもし離隔距離が取れない場合は別の規定があります。それは地中電線相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設けます。よって空白箇所( ウ )は耐火性が該当します。
次に②の説明になりますが、不燃性と耐火性の違いは次のようになります。
・「難燃性」‥炎にさらされても燃えにくい性質で燃え広がる速さを遅らせるもの
・「不燃性」‥炎にさらされても燃えない、または極めて燃えにくい性質をいいます。
上記より、イメージ的には難燃性<不燃性となるので( エ )はいずれか。( オ )はそれぞれとなります。
こちらが適切な解答となります。
「不燃性」「難燃性」以外にも「自己消火性」という性質もあり炎をあてると燃え広がるが、炎を除くと自然に消える性質を言います。また離隔距離が0m以上という事は直接接触しても問題ないという意味です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
02
この問題で覚えておくポイントは地中電線の接近または交差の知識です。
暗記問題です。
電気設備の技術基準解釈125条【地中電線と他の地中電線等との接近または交差】と燃えにくさを表す用語を知っていることで回答することが出来ます。
それでは問題を見てみましょう。
(ア)には0.15が入ります。
解釈125条1項(抜粋)
「低圧地中電線と高圧地中電線との離隔距離が、0.15m以上であること。」
数字を暗記してください。
(イ)には0.3が入ります。
解釈125条1項(抜粋)
「低圧または高圧の地中電線と特別高圧地中電線との離隔距離が0.3m以上であること。」
数字を暗記してください。
(ウ)には耐火性が入ります。
離隔距離が取れない場合は堅ろうな耐火性の隔壁を設ければ良いというルールがあります。
これにより、接触や影響を防ぐことができます。
(エ)にはいずれかが入ります。
解釈125条1項の五 条文の通りです。
語呂合わせで覚えることをお勧めします。
いずれか→不燃性(燃えないならいずれもOK)
(オ)にはそれぞれが入ります。
解釈125条1項の六 条文の通りです。
語呂合わせで覚えることをお勧めします。
それぞれ→自消性(それぞれが自分で消火)
この問題は、地中電線の離隔距離と材質の違いについての暗記問題です。
以下を覚えましょう:
離隔距離:0.15m、0.3m
隔壁の材質:耐火性
材質の分類:いずれか、それぞれ
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問69)へ
令和5年度(2023年)上期 問題一覧
次の問題(問71)へ