第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)上期
問72 (法規 問8)

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 問72(法規 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、「電気設備技術基準」における、電気使用場所での配線の使用電線に関する記述である。
a) 配線の使用電線(( ア )及び特別高圧で使用する( イ )を除く。)には、感電又は火災のおそれがないよう、施設場所の状況及び( ウ )に応じ、使用上十分な強度及び絶縁性能を有するものでなければならない。
b) 配線には、( ア )を使用してはならない。ただし、施設場所の状況及び( ウ )に応じ、使用上十分な強度を有し、かつ、絶縁性がないことを考慮して、配線が感電又は火災のおそれがないように施設する場合は、この限りでない。
c) 特別高圧の配線には、( イ )を使用してはならない。

上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
  • ア:接触電線  イ:移動電線  ウ:施設方法
  • ア:接触電線  イ:裸電線   ウ:使用目的
  • ア:接触電線  イ:裸電線   ウ:電圧
  • ア:裸電線   イ:接触電線  ウ:使用目的
  • ア:裸電線   イ:接触電線  ウ:電圧

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この過去問の解説 (2件)

01

問題文中に出てくる電気使用場所とは電気を使用するための電気設備を施設した、1の建物又は1の単位をなす場所を言います。

その電気使用場所で使用できない電線に関する問題です。

記述中の各空白箇所は次のようになります。

( ア )‥裸電線

・裸電線とは、被覆がなく導体がむき出しになっている電線なので配線の使用電線に用いる事ができません。

 

( イ )‥接触電線

・接触電線とは、工場などで用いられる天井門型クレーンのトロリー線や電車線などがあります。特別高圧の配線には使用してはいけません。ちなみに移動電線とは自由自在に移動して使用できる電線で主にキャブタイヤケーブルなどがあります。

 

( ウ )‥電圧

・定義になりますが配線には、裸電線を使用してはならない。ただし、施設場所の状況及び電圧に応じ、使用上十分な強度を有し、かつ、絶縁性がないことを考慮して、配線が感電又は火災のおそれがないように施設する場合は、この限りでない。よって(ウ)は電圧が該当します。

選択肢5. ア:裸電線   イ:接触電線  ウ:電圧

こちらが適切な解答となります。

まとめ

法規科目の特徴として「接触電線」「移動電線」など似たような言葉や意味の言語が出てきます。それらの分別が合格の分かれ道となりますので、学習を怠らないことをお薦めします。

参考になった数9

02

「電気設備技術基準」の57条を理解し、文脈に合致するか確認することがポイントです。

選択肢5. ア:裸電線   イ:接触電線  ウ:電圧

「配線には、( ア )を使用してはならない。ただし、施設場所の状況及び( ウ )に応じ、使用上十分な強度を有し、かつ、絶縁性がないことを考慮して、配線が感電又は火災のおそれがないように施設する場合は、この限りでない。」というの文章では、一般の配線に使用することを禁止しています。

「特別高圧の配線には、( イ )を使用してはならない。」というの文章では、特別高圧の配線に使用することを禁止しています。

ここから考えると、どのような配線にも使用できないほどリスクが高いのは裸電線です。

特別高圧配線で「電圧」が問題となっていることから、(ウ)には「電圧」が入るのが自然です。

選択肢には「使用目的」もありますが、使用目的は感電や火災のリスクには直接関係しません。「電圧」が正解となります。

まとめ

一言知識

「裸電線」は絶縁性がないため特定の条件下でのみ使用されます。

通常は施設場所や電圧に応じて、使用可否が判断されます。

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