第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)下期
問29 (電力 問7)

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)下期 問29(電力 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、配電線路の電圧調整に関する記述である。誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
  • 太陽電池発電設備を系統連系させたときの逆潮流による配電線路の電圧上昇を抑制するため、パワーコンディショナには、電圧調整機能を持たせているものがある。
  • 配電用変電所においては、高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時電圧調整器(LRA)や負荷時タップ切換装置付変圧器(LRT)などが用いられる。
  • 低圧配電線路の力率改善をより効果的に実施するためには、低圧配電線路ごとに電力用コンデンサを接続することに比べて、より上流である高圧配電線路に電力用コンデンサを接続した方がよい。
  • 高負荷により配電線路の電圧降下が大きい場合、電線を太くすることで電圧降下を抑えることができる。
  • 電圧調整には、高圧自動電圧調整器(SVR)のように電圧を直接調整するもののほか、電力用コンデンサや分路リアクトル、静止形無効電力補償装置(SVC)などのように線路の無効電力潮流を変化させて行うものもある。

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この過去問の解説 (2件)

01

配線電路の電圧調整に関する記述で、誤っているものを選択する問題です。

選択肢3. 低圧配電線路の力率改善をより効果的に実施するためには、低圧配電線路ごとに電力用コンデンサを接続することに比べて、より上流である高圧配電線路に電力用コンデンサを接続した方がよい。

電力用コンデンサは送配電系統の負荷と並列して接続され、力率改善や電圧調整などの目的で使用されています。

主な設置場所には、変電所や工場などがあります。

 

つまり、電力用コンデンサは負荷側(=低圧配電線路側)に近い方に設置されています。

 

したがって、この記述が誤りとなります。

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02

この問題を解くポイントは、電圧調整の基本的な手法とその適用箇所を理解することです。

それでは問題を見ていきましょう。

選択肢1. 太陽電池発電設備を系統連系させたときの逆潮流による配電線路の電圧上昇を抑制するため、パワーコンディショナには、電圧調整機能を持たせているものがある。

これは正しい記述です。

分散型電源(例:太陽光発電)が系統に接続される際、発電設備からの電力が逆潮流し、電圧が上昇することがあります。

これを抑制するために、パワーコンディショナには電圧調整機能が組み込まれており、適切に電力供給を制御します。

選択肢2. 配電用変電所においては、高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時電圧調整器(LRA)や負荷時タップ切換装置付変圧器(LRT)などが用いられる。

これは正しい記述です。

配電変電所では、高圧配電線路の電圧調整のために、

負荷時電圧調整器(LRA)や負荷時タップ切替装置付き変圧器(LRT)などが使用されます。

これらは負荷の変動に応じてリアルタイムで電圧を調整し、系統の安定を確保します。

 

選択肢3. 低圧配電線路の力率改善をより効果的に実施するためには、低圧配電線路ごとに電力用コンデンサを接続することに比べて、より上流である高圧配電線路に電力用コンデンサを接続した方がよい。

これは誤りです。

電力用コンデンサは配電線路の力率改善に使用されますが、その設置位置が重要です。

電力用コンデンサをより上流側の高圧配電線路に設置するほうが、送電効率向上の効果が高くなります。

低圧配電線路で力率改善を行うより、上流側の高圧配電線で実施したほうが電圧低下の抑制や設備の負担軽減に効果的です。

選択肢4. 高負荷により配電線路の電圧降下が大きい場合、電線を太くすることで電圧降下を抑えることができる。

これは正しい記述です。

電圧降下が大きい場合、電線の太さを増すことで抵抗を低減し、電圧降下を抑えることができます。

これは特に長距離の配電線路において有効な対策の一つです。

選択肢5. 電圧調整には、高圧自動電圧調整器(SVR)のように電圧を直接調整するもののほか、電力用コンデンサや分路リアクトル、静止形無効電力補償装置(SVC)などのように線路の無効電力潮流を変化させて行うものもある。

これも正しい記述です。

電圧調整は、高圧自動電圧調整器(SVR) のように直接電圧を調整する方法と、

電力用コンデンサや分岐リアクトル、静止形無効電力補償装置(SVC) のように無効電力潮流を変化させて行う方法があります。

まとめ

電圧調整は、送電の効率化や電力品質の維持に不可欠です。

特に、電圧調整装置の適用箇所や、電力用コンデンサの適切な設置場所を理解することが重要です。

一言知識

「高圧電力と低圧電力の違い」

一般的に、高圧電力は産業用、大型施設向けに供給され、低圧電力は家庭用として使われます。

高圧電力の方が送電ロスが少なく、効率的に電力を送ることができます。

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