第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)上期
問35 (電力 問13)
問題文
ただし、使用電線は、断面積1mm2、長さ1m当たりの抵抗を(1/35)Ωとし、その他の条件は無視する。
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和6年度(2024年)上期 問35(電力 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、使用電線は、断面積1mm2、長さ1m当たりの抵抗を(1/35)Ωとし、その他の条件は無視する。
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この過去問の解説 (2件)
01
送電線の損失制限の上限を超えないための電線の最小断面積を求める計算問題です。
計算に必要な値と量記号は、以下の通りです。
三相3線式2回線の受電端電力P:6600[kw]
受電端電圧VL:3300[kV]
こう長l:20[km]
力率cosθ:0.9
送電損失:5[%]=0.05
三相3線式2回線の電力損失:PL[kw]
電線1本あたりの電力損失:PL1[kw]
三相3線式2回線に流れる電流:I[A]
三相3線式1回線に流れる電流:I1[A]
電線1本あたりの抵抗:R[Ω]
断面積:S[mm2]
◆電線1本あたりの電力損失PL1を求めます
三相3線式2回線で発生する電力損失PLを求めます。
PL=6600k✕0.05
=330[kw]
三相3線式2回線なので電線は6本あるため、電線1本あたりの電力損失PL1は
PL1=330k/6
=55[kw]
となります。
◆三相3線式1回線に流れる電流を求めます
電力を求める公式から、三相3線式2回線に流れる電流を求めます。
P=√3VrIcosθ
I=P/√3Vrcosθ
=6600k/√3✕33k✕0.9
≒128.3[A]
三相3線式1回線に流れる電流は、
I1=128.3/2
=64.15[A]
となります。
◆電線1本あたりの抵抗を求めます
PL1=I12R
R=PL1/I12
=55k/(64.15)2
=13.37[Ω]
◆抵抗と長さ・断面積の関係の公式から断面積を求めます
抵抗と長さ・断面積の関係は、R=ρ(l/S)で表すことができます。
この式を変形して、S=ρ(l/R)とすることで断面積が求められます。
抵抗率ρは問題文の「断面積1mm2、長さ1m当たりの抵抗を(1/35)Ωとし」という部分から、ρ=1/35[Ω·mm2/m]ということが分かります。
これまでに求めた値を代入すると、
S=ρ(l/R)
=(1/35)✕(20k/13.37)
≒42.7[mm2]
となり、最も近い選択肢は42.8[mm2]となります。
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02
この問題は、三相3線式2回線の送電線路における電線の最小断面積を求めるものです。
三相負荷を流れる電流を求めます。
三相3線式2回線のうちの1回線の受電端電力Pは、
P=6600 x 103 x 1/2=3300 x 103[W]
受電端電力Pは、電圧V、電流I、力率cosθを用いて以下の式で表されます。
P=√3VIcosθ
この式にP=3300 x 103[W]、V=33 x 103[V]、cosθ=0.9を代入して、
I=3300 x 103/(√3 x 33 x 103 x 0.9)=100/(√3 x 0.9) ・・・①
抵抗を求めます。
送電線路の抵抗Rは、抵抗率ρ、長さl、断面積Sを用いて以下の式で表されます。
R=ρl/S
抵抗率ρは、断面積1mm2、長さ1m当たりの抵抗が1/35Ωであるから、
ρ=1/35 x 10-6[Ωm]
よって、
R=1/35 x 10-6 x 20 x 103/S=2/(35 x 102 x S) ・・・②
送電損失Plは受電端電力Pの5%以下にしたいので、
Pl≦3300 x 103 x 0.05
三相3式の送電損失Plは、抵抗Rと電流Iを用いて以下の式で表されます。
Pl=3RI2
よって、
3RI2≦6600 x 103 x 1/2 x 0.05
この式に①と②を代入して、
3 x 2/(35 x 102 x S) x {100/(√3 x 0.9)}2≦3300 x 103 x 0.05
よって、最小断面積の値は、
S≧42.8 x 10-6[m2]=42.8[mm2]
抵抗Rを求める式R=ρl/S、三相3線式の送電損失Plを求める式Pl=3RI2を計算問題に適用できるようにしておきましょう。
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