第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)上期
問34 (電力 問12)
問題文

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)上期 問34(電力 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

- 0.092T
- 0.9T
- T/√0.9
- T/0.9
- T/0.92
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
架空電線路の張力を変更した場合のたるみの調整に関する計算問題です。
この問題を解くにあたり、電線のたるみを求める公式が必要となります。
D=(wS2)/(8T)[m]
たるみ:D[m]
1mあたりの質量荷重:w[N/m]
径間:S[m]
水平張力:T[N]
たるみDを10%小さくした時の水平張力をT'とし、電線のたるみを求める公式にあてはめると
0.9D=(wS2)/(8T')
となります。
この式を変形して、水平張力を求めると
T'=(wS2)/(0.9✕8D)
=T/0.9[N]
※赤字は、電線のたるみの公式から水平張力を求める式に変形した場合に相当
となります。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
02
この問題は、架空送電線のたるみと水平張力の関係の理解を問うものです。
径間長をS[m]、電線1mあたりの荷重をW[N/m]、水平張力をT[N]とすると、たるみD[m]は以下の式で近似されます。
D=WS2/8T ・・・①
たるみDを10%小さくすると、新しいたるみD2は、
D2=0.9D
新しい水平張力T2を求めます。
たるみD2と水平張力T2の関係式は、
D2=WS2/8T2
これにD2=0.9Dを代入すると、
0.9D=WS2/8T2
式①より、
0.9WS2/8T=WS2/8T2
よって、
T2=T/0.9
電線のたるみD[m]を求める式と電線の長さL[m]を求める式を覚えておきましょう。
D=WS2/8T
L=S + 8D2/3S
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
架空送電線の弛度(たるみ)に関する問題です。
電線のたるみを求める公式は以下となります。
・D=WS2/8T[m]‥①
※D:たるみ[m]、W:電線1mあたりの合成荷重、S:径間[m]、T:電線の水平張力[N]
この問題で問われているのは架線の水平張力Tを調整してたるみDを10%小さくしたときの水平張力の値となります。
問題文の中に具体的な数値はなく、解答選択肢を見るとすべて水平張力Tのみで表されています。
なので、たるみDを10%減少させたとき、水平張力は元の値から何倍になったかを求めれば良いです。
ここで「たるみDを10%減少させた」とありますが、これはたるみDは元の値から0.9倍と置き換える事も出来ます。
・0.9D=WS2/8T´[m]‥②
上記②式に①式を代入すると次のようになります。
・0.9WS2/8T=WS2/8T´
・0.9/T=1/T´
・T´=T/0.9
以上より、たるみDが10%小さくなったら水平張力は1/0.9倍になったと言えます。
こちらが適切な解答となります。
電線の弛度(たるみ)の計算に関する問題は頻出してますが、形を変えて様々な問題が過去にもありました。今回の問題も文字式だけで数値を求めなければならないので少々難解な問題とも言えますが、繰り返しの学習で慣れていきましょう。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問33)へ
令和6年度(2024年)上期 問題一覧
次の問題(問35)へ