第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)上期
問75 (法規 問11(a))

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和6年度(2024年)上期 問75(法規 問11(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

変電所から三相3線式1回線の専用配電線で受電している需要家がある。この配電線路の電線1条当たりの抵抗及びリアクタンスの値は、それぞれ3Ω及び5Ωである。この需要家の使用電力が8000kW、負荷の力率が0.8(遅れ)であるとき、次の問に答えよ。

需要家の受電電圧が20kVのとき、変電所引出口の電圧[kV]の値として、最も近いのは次のうちどれか。
  • 21.6
  • 22.2
  • 22.7
  • 22.9
  • 23.1

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この過去問の解説 (2件)

01

三相3線式配電線の電圧降下に関する計算問題です。

 

この問題を解くにあたり、以下の知識が必要となります。

 

・三相3線式の負荷電力を求める公式

P=√3VrIcosθ

 

・三角関数の関係

sinθ=√(1−cos2θ)

 

・線路での電圧降下の近似式

ε=√3I(Rcosθ+Xsinθ)

選択肢3. 22.7

◆負荷電流を求めます

三相3線式の負荷電力の公式から

 

P=√3VrIcosθ

I=P/√3Vrcosθ

=(8000✕103)/(√3✕20✕103✕0.8)

≒288.7[A]

 

◆負荷のsinθを求めます

 

sinθ=√(1−cos2θ)

=√(1−0.82)

=√(1−0.64)

=0.6

 

◆線路での電圧降下を求めます

 

ε=√3I(Rcosθ+Xsinθ)

=√3✕288.7✕(3✕0.8+5✕0.6)

≒2700[V]

=2.7[kV]

 

◆変電所引出口の電圧を求めます

Vs=Vr+ε

=20+2.7

=22.7[kV]

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02

この問題は、三相3線式の配電における電圧降下を求めるものです。

 

負荷電流を求めます。

需要家の使用電力P[W]は、電圧V[V]、電流I[A]、力率cosθを用いて次の式で表されます。

 P=√3VIcosθ

この式にP=8000kW、V=20kV、cosθ=0.8を代入して、

 8000x103=√3 x 20x103 x I x 0.8

 I=8000x103/(√3 x 20x103  x 0.8)

 

電圧降下を求めます。

電圧降下e[V]は、電流I[A]、電線1条当たりの抵抗R[Ω]、電線1条当たりのリアクタンスX[Ω]を用いて次の式で表されます。

 e=√3I(Rcosθ + Xsinθ)

cosθ=0.8なので、sin=√(1 - 0.82)=0.6

これらと、上記のIの値、R=3[Ω]、X=5[Ω]を代入して、

 e=√3 x 8000x103/(√3 x 20x103  x 0.8) x (3 x 0.8 + 5 x 0.6)

  =2700[V]

  =2.7[kV]

 

変電所引出口の電圧は、受電電圧Vと電圧降下eの和であるので、

 変電所引出口の電圧=V + e=20 + 2.7=22.7[kV]

まとめ

三相交流回路の電力、電圧降下の計算方法を習得しておきましょう。

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