第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問48 (機械 問6)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問48(機械 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

定格出力11000kV・A、定格電圧6600Vの三相同期発電機がある。
三相短絡電流750Aを流すのに必要な界磁電流が54Aである場合、この発電機の定格電流に等しい三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流[A]の値として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
  • 69
  • 96
  • 120
  • 208
  • 289

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この過去問の解説 (3件)

01

三相同期発電機の三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流を求める計算問題です。

選択肢1. 69

◆定格電流Inを求めます

 

In=Pn/√3Vn

=11000✕103/√3✕6600

≒962.3[A]

 

 

◆界磁電流If'を求めます

同期発電機の無負荷飽和曲線と三相短絡曲線の特性から

 

Is/In=If/If'

 

が成立します。

この式をIf'について整理すると、

 

If'=(In/Is)If

=(962.3/750)✕54

≒69.3[A]

 

となります。

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02

三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流の値を求める問題です。

まず、定格電流を求めます。

定格出力が11000㎸・Aであり、定格電圧が6600Vである為、

11000×103/√3×6600≒962.25Aになります。

この数値と短絡比である界磁電流54/三相短絡電流750との積で69.282Aとなります。

選択肢1. 69

正:計算結果の近似値になり、これが正解となります。

選択肢2. 96

誤:計算結果と異なります。

選択肢3. 120

誤:計算結果と異なります。

選択肢4. 208

誤:計算結果と異なります。

選択肢5. 289

誤:計算結果と異なります。

まとめ

三相短絡電流を流すための界磁電流の値を求める問題でした。

計算自体はそれほど難しくないですが、どのような原理で成り立っているかが分かっていないと解けない問題でした。

参考になった数0

03

三相短絡電流を流すのに必要な界磁電流を求める問題です。

選択肢1. 69

正しいです。

 

定格出力 Pn=11000 [kV⋅A] 、定格電圧 Vn=6600 [V] 、定格電流 In [A] は以下の通りになります。
In=Pn/(√3Vn)

=11000×103/(√3×6600)

≒962.3 [A]

 

三相短絡電流 Is=750 [A] を流すのに必要な界磁電流が If=54 [A] であるから,定格電流 In=962.3 [A] を流すのに必要な界磁電流 I′[A] は以下の通りになります。
 

I′f=In/Is×If

=962.3/750×54

≒69.3 [A]

選択肢2. 96

誤りです。

選択肢3. 120

誤りです。

選択肢4. 208

誤りです。

選択肢5. 289

誤りです。

まとめ

短絡比Kは、は定格電圧時の三相短絡電流 Is [A] 、定格電流In[A]より以下の通り求められることを覚えておきましょう。

なお、Inの時の界磁電流If2、Isの時の界磁電流をIf1とします。

K=Is/In=If1/If2


 

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