1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問44
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
架空単線式電車線のちょう架方式に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 直接ちょう架式とは、ちょう架線を用いないで、き電線から直接ハンガでトロリ線がつり下げられた方式である。
- シンプルカテナリ式とは、トロリ線がちょう架線からハンガでつり下げられた方式である。
- ツインシンプルカテナリ式とは、シンプルカテナリ2組で構成された方式である。
- コンパウンドカテナリ式とは、ちょう架線、補助ちょう架線、トロリ線の3条で構成された方式である。
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この過去問の解説 (3件)
01
直接ちょう架式は、ちょう架線を用いないでトロリ線を設置する方式ですが、「き電線からトロリ線をつり下げる」のではありません。
支柱間に直接トロリ線を設置し、支柱間隔の大きな部分はトロリ線と直角方向に敷設されたスパンビーム線によって支持する方式です。
他の、2・3・4 は正しく述べています。
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02
正解は【1】です。
トロリ線(電車線)→電気が流れる線
ちょう架線→トロリ線を吊る線・ワイヤー
き電線→トロリ線に電力を供給する線
直接ちょう架式は、ちょう架線を用いずに、支柱等の支持点から直接トロリ線を吊るす方式です。
ちょう架線が無い為、施工は簡単ですが、離線も起こりやすくなります。
き電線は電力を供給する線であって、トロリ線を吊るす等の機械的負荷をかけてはいけません。
よって誤りです。
シンプルカテナリ方式
支柱等から、ちょう架線を張り、トロリ線をハンガを使い吊るす方式です。
ツインシンプルカテナリ方式
上記シンプルカテナリ方式を2組、組み合わせたもので 高速・重負荷に対応できます。
コンパウンドカテナリ方式
ちょう架線から補助ちょう架線を吊り下げ、補助ちょう架線よりトロリ線を吊り下げたもの。
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03
架空単線式電車線のちょう架方式に関する問題です。
電車線は、トロリ線の支持方式によって、カテナリちょう架式、直接ちょう架式などいくつかの方式があり、運転速度・集電電流・トンネルなどの構造物などの条件で、採用されます。
×
直接ちょう架式は、架線を使わずに、スパン線を用いて直接トロリ線を吊るす方式です。低速度用に用いられ、路面電車は一例です。
選択肢の内容は、き電ちょう架方式です。
したがって、「き電線から直接ハンガでトロリ線がつり下げられた方式」は誤りです。
〇
シンプルカテナリ式は、ちょう架線がハンガでトロリ線を吊り下げた方式です。
〇
ツインシンプルカテナリ式は、シンプルカテナリ方式を2セットをある一定間隔で、併設する方式です。大容量・高頻度の運転区間で採用されています。
〇
コンパウンドカテナリ式は、ちょう架線とトロリ線の間に補助のちょう架線を設置した方式です。集電電流が大きく、速度性能に優れます。
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