1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 ロ 問73

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 ロ 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

アロー形ネットワーク工程表を用いて工程の短縮を検討する際に留意する事項として、最も不適当なものはどれか。
  • 各作業の所要日数を検討せずに、全体の作業日数を短縮してはならない。
  • 各作業の順序を入れ替えてはならない。
  • 機械台数の増加が可能であっても、増加限度を超過してはならない。
  • 余裕のない他の作業から、人員の応援を見込んではならない。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

アロー形ネットワーク工程表は工期に最も影響する一連の工程(クリティカルパス)を把握し管理するために使用されます。

各作業の順序を入れ替えることにより、他の作業との重複を避けたり、平行して行なえる作業を増やすなどして、全体の工期を短縮できるのであれば、積極的に検討すべきです。

他の1・3・4は適切な留意事項です。

参考になった数28

02

アロー形ネットワーク工程表を用いて工程の短縮を検討する際の留意事項についての問題です。

選択肢1. 各作業の所要日数を検討せずに、全体の作業日数を短縮してはならない。

工期を計画全体の期間に合うように調整します。その1つが、作業時間の見積で、初めに見積もった時間(日数)が正しいか、再検討します。その結果、短縮できる作業があれば、調整します。しかし、どの作業も正確な見積であれば、工程短縮は行いません。

選択肢2. 各作業の順序を入れ替えてはならない。

×

各作業の順序を入れ替えることで、全体の作業効率が変わるかどうかを、全体の作業に対して検討します。作業の入れ替えで、作業効率だけでなく、工期も短縮できるなら、順序の入れ替えを行います。

「作業の順序を入れ替えてはならない」は誤りです。

選択肢3. 機械台数の増加が可能であっても、増加限度を超過してはならない。

人員や機械の増加、高効率の機械の入替え、熟練工を入れるなどで、工程短縮が図れます。しかし、人員や機械の増加は、限度があるため、限度を超過した増加せずに、またコストも採算が取れるかも検討します。

選択肢4. 余裕のない他の作業から、人員の応援を見込んではならない。

他の作業に、人、機材、機械に余裕があれば、応援を要請します。ただし、余裕がなければ、他は当てにせず、現在の人員、機材、機械で対応できるように検討します。

参考になった数5

03

アロー形ネットワーク工程表を用いて工程の短縮を検討する際に留意する事項の問題です。

選択肢1. 各作業の所要日数を検討せずに、全体の作業日数を短縮してはならない。

〇 正しいです。

 

各作業の所要日数を検討したうえで、全体の作業日数を検討します。

選択肢2. 各作業の順序を入れ替えてはならない。

✕ 誤りです。

 

各作業の順番を入れ替えることによって、工期が短縮されることもあるので、

検討すべきです。

選択肢3. 機械台数の増加が可能であっても、増加限度を超過してはならない。

〇 正しいです。

 

増加限度を超過して機械台数を増加すると、

安全性やコストアップの問題が発生します。

 

選択肢4. 余裕のない他の作業から、人員の応援を見込んではならない。

〇 正しいです。

 

人員の応援は、余裕のある他の作業から行います。

まとめ

クリティカルパス上の作業を短縮することが、工期の短縮につながります。

 

参考になった数2