1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 イ 問6

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 イ 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

同期発電機において、スリップリングが不要な励磁方式として、適当なものはどれか。
  • 直流励磁機方式
  • コミュテータレス励磁方式
  • ブラシレス励磁方式
  • 静止形励磁方式

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この過去問の解説 (4件)

01

ブラシレス励磁方式はスリップリングやブラシが必要ないため、

これらの点検が必要なく保守が不要となり

維持管理が容易となる

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02

同期発電機の界磁巻線に直流の励磁電流(界磁電流)を与えるのが励磁装置です。励磁電流は、スリップリングとブラシを介して発電機界磁巻線に供給されます。

励磁方式には、選択肢にある方式などがあります。

選択肢1. 直流励磁機方式

× スリップリングが必要です。

同期機に直結した励磁機で、励磁電流を界磁に流す方式です。

選択肢2. コミュテータレス励磁方式

× スリップリングが必要です。

励磁用交流発電機出力を整流器で直流に変換し、励磁電流を流す交流励磁方式です。その中で、コミュテータレス励磁方式は、スリップリングは必要ですが、整流器を必要とせず、励磁機に回転界磁形同期発電機を使います。

選択肢3. ブラシレス励磁方式

〇 スリップリングが不要です。

交流励磁方式で、回転電機子形の交流励磁機を発電機軸に直接つなぎ、電機子の出力を回転整流器で直流とし、発電機に励磁電流を与え、スリップリングとブラシを必要としない構造です。

選択肢4. 静止形励磁方式

× スリップリングが必要です。

励磁用変圧器によって同期発電機の出力を整流器で直流にし、発電機に励磁電流を供給します。整流器にサイリスタを使う場合は、サイリスタ励磁方式として、広く採用されています。励磁電流はスリップリングを通して供給します。

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03

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

スリップリング

発電機のスリップリングは、ブラシと接触し電流を取り出します。そのため、ブラシレス励磁方式のみブラシが不要なため、合わせるスリップリングも不要となります。

選択肢1. 直流励磁機方式

不適当です。

選択肢2. コミュテータレス励磁方式

不適当です。

選択肢3. ブラシレス励磁方式

正解です。

選択肢4. 静止形励磁方式

不適当です。

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04

界磁電流の供給方式は、ブラシレス方式を除き、直流スリップリングが必要となります。

ブラシレス励磁方式のみ、スリップリング・ブラシを持たない構成となっています。

参考になった数8