1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問18

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

変電所の変圧器のインピーダンスを小さくした場合の記述として、不適当なものはどれか。
  • 変圧器の電圧変動率が減少する。
  • 系統の安定度が向上する。
  • 系統の短絡電流が増加する。
  • 変圧器の全損失が増加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

変圧器の損失は鉄損と銅損以外は非常に小さいため無視され、

通常は無負荷損は鉄損を,

負荷損は銅損を表し,

全損失Wtは無負荷損Piと全負荷損Pcの和として表されます。

変圧器の全損失は、

鉄損=銅損の時に最小となる。

A:(4)

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02

変圧器のインピーダンスは、変圧器の巻線の漏れ磁束により作用するリアクタンスと、巻線抵抗との合成です。インピーダンスの大小によって、挙動が次のように異なります。

インピーダンスが小さい場合

電圧変動率が小さい

系統の安定度が良くなる

系統の短絡容量が増加する

インピーダンスが大きい場合

・短絡容量を小さくできる

・系統の安定度は悪くなる

変圧器の全損失(無負荷損+負荷損)が増加する

インピーダンスを小さくするには、変圧器の鉄心を大きくすることで、変圧器は鉄の機械となり、全損失が減少します。

選択肢1. 変圧器の電圧変動率が減少する。

〇 正しいです。

選択肢2. 系統の安定度が向上する。

〇 正しいです。

選択肢3. 系統の短絡電流が増加する。

〇 正しいです。

選択肢4. 変圧器の全損失が増加する。

× 誤りです。

変圧器の全損失は減少します。

変圧器の全損失が増加するのは、インピーダンスが大きいためです。

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03

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

インピータンスが小さくなれば全損失も減少します。

選択肢1. 変圧器の電圧変動率が減少する。

適当です。

選択肢2. 系統の安定度が向上する。

適当です。

選択肢3. 系統の短絡電流が増加する。

適当です。

選択肢4. 変圧器の全損失が増加する。

不適当です。

参考になった数6