1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問35

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

自家用発電設備におけるガスタービン発電装置に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 液体又は気体の燃料が使用できる。
  • ガスタービン本体を冷却するための水が必要である。
  • ディーゼル発電装置に比べて振動が少ない。
  • ディーゼル発電装置に比べて体積、重量ともに小さく軽い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

自家用発電設備において、ディーゼル発電と比較したときの、ガスタービン発電装置の特徴に関する問題です。

選択肢1. 液体又は気体の燃料が使用できる。

〇 正しいです。

ガス―タービンは、燃料を燃焼させ、燃焼ガスでタービンを駆動するため、燃料が液体でもLNGのようなガスでも、効率などを考えずに使用可能です。

選択肢2. ガスタービン本体を冷却するための水が必要である。

× 誤りです。

ガスタービンは、水冷は不要です。

ガスタービンは高温・高圧の燃焼ガスを膨張させてタービンを回すため、水などで冷やせば、膨張せず逆に体積が減って効率を下げます。

なお、高温でタービンを傷めるという問題は、部品を空冷で対応する方法があります。

選択肢3. ディーゼル発電装置に比べて振動が少ない。

〇 正しいです。

ガスタービンは、大きな振動・騒音を出すディーゼル発電装置に比べて、振動が少ないです。

選択肢4. ディーゼル発電装置に比べて体積、重量ともに小さく軽い。

〇 正しいです。

ディーゼル発電装置に比べて構成部品数が少なく、大きさや質量が小さく軽いのが特徴です。

まとめ

ディーゼル発電は、燃焼ガスでピストンの往復運動をクランクの回転で発電するため、ガスタービンとの特徴差が生まれます。

参考になった数13

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

ガスタービンエンジンは、高温、高圧の燃焼ガスによって回転するため、高温でも耐えられる材質となっています。そのため、冷却水は不要となります。

選択肢1. 液体又は気体の燃料が使用できる。

適当です。

選択肢2. ガスタービン本体を冷却するための水が必要である。

不適当です。

選択肢3. ディーゼル発電装置に比べて振動が少ない。

適当です。

選択肢4. ディーゼル発電装置に比べて体積、重量ともに小さく軽い。

適当です。

参考になった数4

03

自家用発電設備におけるガスタービン発電装置の特徴に関する問題です。

選択肢1. 液体又は気体の燃料が使用できる。

〇 正しいです。

 

ガスタービン発電装置には、重油などの液体燃料や、都市ガスなどの気体燃料も使用可能です。

一つの発電機で、液体燃料と気体燃料を切り替えて使用することも可能です。

選択肢2. ガスタービン本体を冷却するための水が必要である。

✕ 誤りです。

 

ガスタービンエンジンは空冷ですので、水は必要ありません。

選択肢3. ディーゼル発電装置に比べて振動が少ない。

〇 正しいです。

 

ディーゼルエンジンは、ピストンの往復運動により、発電機を回転させるので、ガスタービンに比べて振動が大きくなります。

選択肢4. ディーゼル発電装置に比べて体積、重量ともに小さく軽い。

〇 正しいです。

 

ガスタービンの方が、ディーゼルに比べて構造がシンプルであるため、小型、軽量になります。

まとめ

一般にガスタービンの方がメリットが大きいように感じますが、ディーゼルに比べて価格が高いというデメリットがあります。

比較的小規模の施設では、ディーゼルの採用が多くなります。

参考になった数0