1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 ハ 問78
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 ハ 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
光ファイバケーブルの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 塩害区域の橋梁区間は、耐塩害性に優れ、温度伸縮が少ない繊維強化プラスチック管(FRP管)に敷設した。
- マンホールでの光ファイバ心線相互の接続は、圧着接続工法を行いクロージャに収容した。
- ノンメタリックケーブルを使用したので、電力ケーブルと並行して敷設した。
- メタリックケーブルを使用したので、鋼線のテンションメンバとアルミテープを成端箱で接地を施した。
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この過去問の解説 (3件)
01
2が正解。
光ファイバ心線相互の接続は、大きく3つに分類されますが、融着接続またはコネクタ接続が用いられます。
1 融着接続:光ファイバーの先端部を熱して融解し、2本の光ファイバー同士を接着させる方法です。融着接続はほかの方法に比べて接続損失が小さいこと、テープ心線をまとめて接続できる点で優れています。
2 コネクタ接続:専用コネクタを使用して接続する方法です。融着接続より損失は大きくなりますが、コネクタのロックを外せば容易に光ファイバー同士を着脱させられます。
3 圧着接続:メカニカルスプライス素子という専用の接続部品を使用して、接続する方法です。電源を必要とせず、融着接続よりも短時間で作業できます。
ただ、接続損失は融着接続よりも大きくなります。
国土交通省 光ファイバー施工要領(平成25年3月)においても、融着接続またはコネクタ接続が指定されています。
6-9 光ファイバケーブルの接続
光ファイバケーブルの接続は、ケーブルとケーブル間の心線接続を行う融着接続工法及びケーブル末端部のコネクタ接続工法によるものとする。いずれも区間線路損失に大きく影響を与えるため所定の接続工法により堅固に施工するものとする。
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02
光ファイバケーブルの施工に関する問題です。
〇 正しいです。
FRPは耐食性に優れている為、地中線路などでも一般的に使用されます。
✕ 誤りです。
光ファイバ心線相互の接続には、融着接続かコネクタ接続が用いられます。
圧着接続は接続損失が大きいので、あまり使われません。
〇 正しいです。
光ファイバケーブルは電磁誘導を生じないので、電力ケーブルと並行しても
問題ありません。
〇 正しいです。
光ファイバケーブルが導体部分を含んでいる場合は、接地を施す必要があります。
電気を通さない、電磁誘導がないなどの光ファイバケーブルの特性を
理解することが重要です。
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03
光ファイバケーブルの施工に関する問題です。
〇 正しいです。
FRP管は、塩害などによる耐食性に優れ、軽量であるため作業性も良いことから、塩害区域の橋梁区間に光ファイバケーブルの保護管として採用できます。
× 誤りです。
光ファイバケーブル素線の接続は、融着接続をおこないます。融着接続は、両端を突き合わせ、放電によって接続箇所を加熱して溶かして接着する工法です。融着接続後は、クロージャに収容します。
光ファイバケーブルの圧着による接続は誤りです。
〇 正しいです。
電力ケーブルの併設では、ノンメタリック光ファイバケーブルは内部に金属を含まないため、有効です。
〇 正しいです。
光ファイバケーブルは、強度確保のためテンションメンバという抗張力体を内部に配置しています。光ファイバケーブル心線は絶縁物で無誘導ですが、テンションメンバとシースは金属導体があるため、誘導対策として、接地します。
<参考>
光ファイバケーブルの接続には、融着接続の他に、コネクタ接続があります。
光ファイバの端面を研磨して突き合わせ、接続します。
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