1級電気工事施工管理技士の過去問 令和4年度(2022年) 午前 ロ 問35
この過去問の解説 (3件)
ガスタービン発電装置とディーゼル発電装置の比較です。
ディーゼル発電は、ディーゼルエンジンによって取り出した回転力で発電機を回転させるため、ディーゼルエンジン部分の構成部品の点数が多くなります。
ガスの場合は、ボイラによってガスの燃焼ガスの熱エネルギーでタービンを回転させ発電機を回転させるため、タービン部分の構成部品の点数はディーゼルエンジンより少なくなります。
したがって、正解は4です。
【参考】
この選択肢の他、非常用のラインナップを見ると、ディーゼル発電装置は、低出力から高出力まで幅広いのに対して、ガスタービン発電装置は大型出力だけです。取り扱うメーカーについてもディーゼル発電装置は、多くありますが、ガスタービンの場合は、大手の数社に限られているようです。
自家発電設備のエンジン部分についての出題です。
〇 正しいです。
ディーゼルエンジン発電機は自動車のエンジンと同じ構造です。
ピストンの往復運動によって駆動力を得ている為、
振動はガスタービン発電機より大きくなります。
〇 正しいです。
ガスタービンはジェット機のエンジンと同じ構造です。
燃焼ガスをタービンに吹き付けることによって回転力を得ているため、
大量の空気を必要とします。
ディーゼルエンジン発電機は内燃機関のため、
燃焼用空気量は少なくなります。
〇 正しいです。
ディーゼルエンジンの特徴として、軽負荷の時は不完全燃焼を起こしやすくなります。
煤煙も黒色となり、においも発生します。
✕ 誤りです。
ディーゼルエンジンは機械的な部分が多いので構造は複雑になり、
部品点数も多く、重量も重くなります。
上記のようにガスタービン発電金はメリットも大きいですが、
反面、高価であることや発電効率が悪いというデメリットもあります。
長時間運転を想定しない非常用発電設備ではディーゼルエンジンにメリットがあります。
自家用発電設備で使用される、ガスタービン発電装置とディーゼル発電装置の特徴の比較に関する問題です。
〇 正しいです。
ディーゼル発電は、ピストンエンジン車と同じ原理で、断続的に燃焼して爆発ガスによってピストン往復運動し、クランク軸で回転させて発電する機構になります。したがって、振動と騒音が大きいというデメリットがあります。
なお、防振装置によって振動の減少は可能です。
〇 正しいです。
ガスタービンの熱効率が20~30%であるのに対し、ディーゼルは35~40%と良くなります。熱効率が良いということは、ガスタービンに比べ燃焼空気量が少なくて済むということです。
〇 正しいです。
ディーゼルエンジンは、軽負荷運転になると燃焼効率が悪くなります。そのため未燃焼分が残り黒煙を発することがあります。
× 誤りです。
ディーゼルエンジンの部品構成はタービンに比べて部品数が多く、重いというデメリットがあります。
したがって、「構成部品点数が少なく、重量も軽い」は誤りです。
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