1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午前 ロ 問36
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午前 ロ 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
コージェネレーションシステム(CGS)の用語に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、誤っているものはどれか。
- 熱電比とは、建物又は施設の熱需要を電力需要で除した値である。
- ピークカット運転とは、需要電力のピーク負荷部分に発電電力を供給する運転方式である。
- コンバインドサイクルとは、高温の熱機関サイクルと低温の熱機関サイクルとを並列に組み合わせたサイクルである。
- 電力負荷追従運転とは、電力需要を基準に、CGSを運転する運転制御方式である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
コンバインドサイクルは、2段階で発電を行います。
1段目は圧縮空気の中で燃料を燃やしてガスを発生させ、その圧力でガスタービンを回して発電を行います。
2段目は、ガスタービンを抜けた燃焼ガスの余熱を使って、ボイラ内の水を沸騰させ、蒸気タービンを回して発電を行います。
選択肢3は、「並列」が誤りで、正しくは「直列」です。
よって、正解は3です。
参考になった数24
この解説の修正を提案する
02
コージェネレーションシステム(CGS)の用語に関する問題です。
〇 正しいです。
電熱比は、建物や施設の熱の需要と電力需要との比です。次の式で表されます。
熱需要(建物や施設の熱の必要量)
熱電比 = ―――――――――――――――――
電力需要(建物や施設の電力必要量)
〇 正しいです。
ピークカット運転は、契約電力を抑えてランニングコストを下げ、受電設備のイニシャルコストを下げるために、需要電力のピーク時の負荷分にコージェネの発電設備から電力を供給する運転です。
× 誤りです。
高温の熱機関サイクルと、低温の熱機関サイクルを、直列に組合せたサイクルです。
例えば、ガスタービンで発生した排ガスを熱源として廃熱ボイラで蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電させるようなサイクルです。
「熱機関サイクルとを並列に組み合わせた」が誤りです。
〇 正しいです。
電力負荷追従運転は、電力需要を基準に、コージェネを運転する方式です。同時に発生する排熱は、熱負荷に応じて利用し、残りは放熱します。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
03
コージェネに関する問題です。
〇 正しいです。
コージェネは電力と熱を同時に供給するシステムなので、
建物や施設の電力需要と熱需要を正しく把握する事が重要です。
熱電比はその為の指標の一つです。
〇 正しいです。
需要電力のピーク時に合わせて自家発電を行う運転をピークカット運転といいます。
電力会社との契約電力を抑えて、コストを削減するメリットがあります。
✕ 誤りです。
通常の熱機関サイクルに加えて、もう一段熱機関サイクルを追加したシステムを
コンバインドサイクルといいます。
排熱を最大限有効に活用し、システムの効率を高める効果があります。
「並列に」が誤りで、「直列に」が正解です。
〇 正しいです。
コージェネは熱と電力を同時に供給するシステムなので、どちらかを「主」、
どちらかを「従」とした運転になります。
電力負荷追従運転の場合、電力負荷に合わせた運転を行い、不足する熱は他から調達し、余剰となる熱は廃棄する運転になります。
コージェネはエネルギー変換効率の非常に高いシステムで、
近年導入が進んでいます。
通常のディーゼル発電装置のエネルギー変換効率は50%程度ですが、
コージェネでは90%までになります。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問35)へ
令和4年度(2022年)問題一覧
次の問題(問37)へ