1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午前 ロ 問37
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午前 ロ 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧受電設備において、変圧器の高圧側電路の1線地絡電流が15Aであるとき、B種接地工事の接地抵抗値の最大値として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、正しいものはどれか。
ただし、高圧側の電路には低圧側の電路との混触時に1秒を超え2秒以下で自動的に遮断する装置が施設されているものとする。
ただし、高圧側の電路には低圧側の電路との混触時に1秒を超え2秒以下で自動的に遮断する装置が施設されているものとする。
- 10Ω
- 20Ω
- 30Ω
- 40Ω
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
B種接地は、高圧変圧器の低圧側と高圧側の絶縁が不具合を起こして混触したとき、高圧側から低圧側へ流れようとする高圧電流を大地へ逃がすことで、低圧側の異常な電圧上昇を抑えます。
もし、変圧器の故障で混触した時、B種接地がなければ、低圧側に高圧側の6,600Vが印加され、低圧回路に接続されている他の機器等で焼損や絶縁破壊が起こり、大事故に繋がります。
技術基準の解釈では、通常、
E = 150/ I [Ω]
I = Tr混触時の地絡電流
注:1秒を超え2秒以内に自動的に高圧電路を遮断する装置を設置する場合、300/Ig[Ω]以下、1秒以内の場合は600/I[Ω]以下
本問では、1秒を超え2秒以内に自動的に高圧電路を遮断する装置を設置するので、
E = 300/15 = 20Ω
よって、正解は2です。
参考になった数33
この解説の修正を提案する
02
接地抵抗値を求める問題です。
接地の種類には、A種、B種、C種、D種の4つがあり、それぞれ接地抵抗値が決まっています。
ただし、B種接地工事では、条件によって接地抵抗値を計算で求めます。その求め方は、次のようになっています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
接地工事を施す 当該変圧器の高圧側又は特別高圧側 | 接地
変圧器の種類 の電路と低圧側の電路との混触により | 抵抗値[Ω]
低圧電路の対地電圧が150Vを超え |
た場合に、自動的に高圧又は特別高圧 |
の電路を遮断する装置を設ける場合の |
遮断時間 |
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記以外の場合 150/Ig
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
高圧か35000 V | 1秒を超え2秒以下 300/Ig
以下の特別高圧 | ―――――――――――――――――――――――――
の電路を結合 | 1秒以下 600/Ig
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
* Ig は変圧器の高圧側か特別高圧側の電路の1線地絡電流 [A]
問題文より Ig = 15 [A]、1秒を超え2秒以下で自動的に遮断する装置が施設
以上から、接地抵抗値 は、
接地抵抗値 = 300/Ig = 300/15 =20 [Ω]
× 誤りです。
〇 正解です。
× 誤りです。
× 誤りです。
「電技解釈」第17条 表17-1
参考になった数8
この解説の修正を提案する
03
B種接地工事は、高圧側と低圧側に混触があった場合に、
低圧側電路の電圧上昇を抑える目的で設置されます。
安全の為、低圧側の許容電圧は150V以下とされており、
電圧=電流✕抵抗 のオームの法則に当てはめると
150V=15A✕10オーム
となります。
ただし、高圧側に高速遮断器が設置されている場合は、低圧側の許容電圧は
300Vとされており、この場合は、B種接地工事は、2倍の20オームまで軽減されます。
✕ 誤りです。
〇 正解です。
✕ 誤りです。
✕ 誤りです。
実効値で考える場合、交流回路であっても、オームの法則はそのまま適用できます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問36)へ
令和4年度(2022年)問題一覧
次の問題(問38)へ