2級電気工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
2 問25

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 2 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格( JIS )」上、誤っているものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
 それに伴い、当設問の問題文中の文言を変更しました。
  • CB形の主遮断装置は、高圧交流遮断器と過電流継電器を組み合わせたものとする。
  • CB形の高圧主回路においては、変流器と過電流継電器を組み合わせたもので過電流を検出する。
  • PF・S形の主遮断装置は、高圧カットアウトと限流ヒューズを組み合わせたものとする。
  • PF・S形においては、必要に応じ零相変流器と地絡継電器を組み合わせたもので地絡電流を検出する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

主遮断装置の種類により、PF・S形、CB形に分かれます。
PF・S形は主遮断装置に高圧限流ヒューズ(PF)、高圧交流負荷開閉器(LBS)を用います。
CB形は、真空遮断器(VCB)やガス遮断器(GCB)など、高圧遮断器を用います。
PF・S形は 300 kVA 以下、CB形は 4000 kVA 以下となっています。

1 . CB形の主遮断装置は、高圧交流遮断器と過電流継電器を組み合わせたものとすることができます。○です。

2 . CB形の高圧主回路においては、変流器と過電流継電器を組み合わせたもので過電流を検出します。○です。

3. PF・S形は主遮断装置に高圧限流ヒューズ(PF)、高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いますので、3の「PF・S形の主遮断装置は、高圧カットアウトと限流ヒューズを組み合わせたものとする。」は誤りです。

4 . PF・S形においては、必要に応じ零相変流器と地絡継電器を組み合わせたもので地絡電流を検出します。○です。

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02

高圧受電設備では、開閉器・遮断器の組み合わせが形で示されます。

CB形は、受電用に遮断器(CB)を設置し、短絡や地絡事故の際に、遮断器を動作させる方式です。

PF・S形は、主遮断装置を開閉器(S)と高圧限流ヒューズ(PF)で組み合わせたもので、地絡事故の際には開閉器を開き、短絡事故のときは高圧限流ヒューズで遮断する方式です。
この分業のような形式となるのは、開閉器には過大な短絡電流を遮断する能力がないためです。

高圧カットアウトは、高圧開閉器の一種ですが、単体では定格電流の遮断も行なうことができないため、主遮断装置としては使用できません。

よって、正解は、3 です。

他の、1・2・4 は正しく述べています。

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03

PF・S形のキュービクルは主に300kvA未満の小規模需要の受変電設備に用いられます。
主遮断装置は
負荷開閉器(LBS)
高圧ヒューズ(PF)
を組み合わせたものになりますので【3】が誤りです。

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