2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
1 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

進相コンデンサを誘導性負荷に並列に接続して力率を改善した場合、電源側回路に生じる効果として、不適当なものはどれか。
  • 電力損失の軽減
  • 電圧降下の軽減
  • 遅れ電流の減少
  • 電圧波形のひずみの減少

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この過去問の解説 (3件)

01

電動機や変圧器などの誘導性負荷は、電圧に対する電流の位相を遅れさせます。

位相が遅れるということは、力率が悪くなるということで、電流値は大きくなり、電流増加による電圧降下も大きくなります。

そのため、負荷に並列にコンデンサ等の静電性負荷を接続することにより、位相の遅れを打ち消す進み電流を生じさせ力率を改善します。
これにより、遅れ電流が減少し、電力損失や電圧降下は軽減されます。

よって、1・2・3 は正しく述べています。

しかし力率を改善することは、電力波形のひずみの減少には関わりません。
正解は、4 です。

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02

正解は4です。

進相コンデンサを設置し、力率が改善されると、線路電流が減少し、下記のような効果が得られます。
・電線中や変圧器巻線中の抵抗による電力損失が減少
・変圧器や線路のリアクタンスや抵抗による電圧降下が減少し、電圧が安定して生産能率が向上
・無効電力減少による設備利用率の低下

1 .電力損失の軽減 → 適当です。

2 .電圧降下の軽減 → 適当です。

3 .遅れ電流の減少 → 適当です。

4 .電圧波形のひずみの減少 → 不適当です。
電圧波形のひずみは、進相コンデンサと直列リアクトルを組み合わせて改善を行います。

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03

4.が不適当です。

電圧波形のひずみの減少は、直列リアクトルの効果になります。また、突入電流の抑制も、直列リアクトルの効果になります。

1.2.3.は進相コンデンサの効果なので、不適当ではありません。

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