2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
2 問15
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 2 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
過電流継電器(OCR)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 定限時特性や反限時特性がある。
- 入力電流が整定値以上になると動作する。
- 短絡保護、過負荷保護に用いられる。
- 過電流の方向を判別することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .定限時特性や反限時特性がある。 → 適当です。
過電流継電器は、過負荷の場合、次の2種類の限時特性により保護します。
定限時特性は、過負荷検出レベル以上であれば、定められた一定時間経過後に動作します。
反限時特性は、過負荷検出レベル以上であれば、入力電流の大きさに反比例した時間経過後に動作します。
2 .入力電流が整定値以上になると動作する。 → 適当です。
過電流継電器は、短絡の場合、瞬時要素のタップ値を掛けた瞬時遮断電流値により保護します。
3 .短絡保護、過負荷保護に用いられる。 → 適当です。
過電流継電器は、過負荷および短絡故障を検出し、正常な機器等を保護する目的で設置します。
4 .過電流の方向を判別することができる。 → 不適当です。
過電流継電器は、過電流の方向を判別することはできません。
地絡検出の場合は、地絡過電流継電器を設置することにより、地絡故障の方向を検出することができます。
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02
過電流継電器は、過負荷や短絡事故などの際の整定値を超える電流を検出し、保護機器を動作させるために使われています。
また瞬間的な突出だけで動作してしまわないよう、また事故電流が大きな時には直ちに遮断するよう、定限時特性や反限時特性を持たせています。
しかし過電流の方向を検出することはありません。
(そもそも過電流継電器が監視する場所で生じる過電流は、電源側から負荷側に流れるため方向は一定です。)
地絡事故に関しては、該当機器からの地絡電流か、それとも周辺の別の機器からの地絡電流なのかを判断しなければならず、このために地絡方向継電器が使われます。
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03
記載の通り、定限時特性や反限時特性があります。
2.適当です。
入力電流が整定値以上になると動作します。
3.適当です。
短絡電流、過負荷電流が流れると動作します。
4.不適当です。
過電流の方向を判別することはできません。
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