2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
1 問1
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 1 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような金属導体Bの抵抗値は、金属導体Aの抵抗値の何倍になるか。
ただし、金属導体の材質及び温度条件は同一とする。
ただし、金属導体の材質及び温度条件は同一とする。
- 1倍
- 2倍
- 4倍
- 8倍
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この過去問の解説 (3件)
01
抵抗値の計算式は次の通りです。
R = (ρ×l) / (Π×r^2)
金属体Aを基準とした時
金属体Bの長さと半径が 1/2 となるため
長さと半径で倍数を計算します。
(1/2) l / (1/4)r^2
となり、倍数を整理すると
1/2 × 4 = 2 倍 となります。
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02
Rが抵抗[Ω]、ρが抵抗率[Ω・m]、Lが長さ[m]、Sが断面積[m^2]です。
本問題では、断面積Sが円の面積ですので S = πr^2 と表されます。
つまり、金属導体Aの抵抗は、R = ρL/(πr^2) となります。
金属導体Bの抵抗は、分かりやすく分母と分子に分けて考えます。
分母(πr^2)は、半径が(1/2)rなので、π(1/2r)^2となり、π(1/4)r^2となります。
分子ρLは、長さが(1/2)Lなので、ρ(1/2)Lとなります。
分母と分子より、{ρ(1/2)L}/{π(1/4)r^2}となるので、約分すると、2ρL/(πr^2)となります。
問題は、「BがAの何倍か」なので、
{2ρL/(πr^2)}/{ρL/(πr^2)}を計算すると、2となります。
よって、2倍が答えとなります。
選択肢については、以下の通りです。
1→誤りです。
2→正解です。
3→誤りです。
4→誤りです。
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03
導体の抵抗は、抵抗=抵抗率×(長さ/導体面積) で表されます。
金属体Aの抵抗値を RA 、抵抗率をρとすると、
RA = ρ×(l/π・r2 )
となります。同様にして、金属体Bの抵抗値 RB は、
RB = ρ×(2 l / π・r2/4)
したがって、
RB/RA = (ρ×(l/π・r2 ))/(ρ×(2 l / π・( r2 / 4 )))
=(ρl / π r2 ) / (2 ρl/π ( r2 / 4 ))
= 2 [倍]
× 誤りです。
〇 正解です。
× 誤りです。
× 誤りです。
導体の抵抗の式を忘れた場合、あるいは計算式より簡単な方法を紹介します。
導体の抵抗値は、導体の太さが大きくなるほど小さくなり、導体が長くなるほど大きくなります。
太さは面積ですので、抵抗値は面積に反比例して長さに比例します。面積は半径の2乗に比例します。
簡単な式で表すと、RA = k ( l / r2 ) 、RB = k ( 2 l / (r2 / 4) )
となります。k は比例係数です。
RB/RA =( 2 l / ( r2 / 4) ) / ( l / r2 ) = 2
となります。
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