2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問14

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

変圧器の並行運転の条件として、不適当なものはどれか。
  • 一次及び二次の極性が一致していること。
  • 一次及び二次の定格電圧が等しいこと。
  • 各変圧器のインピーダンスが変圧器の容量に比例していること。
  • 各変圧器の抵抗と漏れリアクタンスの比が等しいこと。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

変圧器の並行運転の条件を下記に示します。
・一次側と二次側の極性が等しい。
・一次側と二次側の定格電圧が等しい。
・インピーダンスが定格容量に逆比例している。
・抵抗と漏れリアクタンスの比が等しい。
・三相変圧器では、角変位と相回転が等しい。

並行運転の理由は、故障時の信頼性の向上や小型化による経済的なメリットがあるためです。

本問題は不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。

1→不適当ではありません。
極性が一致していない場合は、循環電流が流れ、巻線が焼損してしまいます。

2→不適当ではありません。
電圧が一致していないと、電位差により循環電流が発生してしまいます。

3→不適当なので、これが正解です。
比例ではなく反比例です。

4→不適当ではありません。

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02

3 .「各変圧器のインピーダンスが変圧器の容量に比例していること。」が不適切です。
→各変圧器の容量に合った負荷分担を行うため、各変圧器のインピーダンス電圧(%インピーダンス降下)が等しいことが正しいです。


1 .一次及び二次の極性が一致していること。→適切です。
逆極性に接続すると、循環電流が流れて変圧器が焼損します。

2 .一次及び二次の定格電圧が等しいこと。→適切です。
定格電圧が等しい、つまり各変圧器の巻数比が等しい必要があります。巻数比が異なると二次電圧に電圧差が生じて循環電流が発生し、損失が増大します。

4 .各変圧器の抵抗と漏れリアクタンスの比が等しいこと。→適切です。
r/xが等しくないと、各変圧器の電流に位相差を生じ損失が増えます。

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03

変圧器の並行運転の条件の問題です。

選択肢1. 一次及び二次の極性が一致していること。

〇 正しいです。

選択肢のとおりです。

選択肢2. 一次及び二次の定格電圧が等しいこと。

〇 正しいです。

選択肢のとおりです。

選択肢3. 各変圧器のインピーダンスが変圧器の容量に比例していること。

✕ 誤りです。

「インピーダンスが比例する」ではなく、

「%インピーダンスが等しい」が正解です。

選択肢4. 各変圧器の抵抗と漏れリアクタンスの比が等しいこと。

〇 正しいです。

選択肢のとおりです。

まとめ

これらの条件が揃わないと、循環電流が流れて、危険な状態になります。

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