2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問13

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

水力発電所に用いられる水車発電機に関する記述として、不適当なものはどれか。
ただし、発電機は同期発電機とする。
  • 立軸形は、横軸形に比べて大容量低速機に適している。
  • 短絡比は、蒸気タービン発電機より大きい。
  • 回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。
  • 立軸形は、軸方向の荷重を支えるスラスト軸受を有する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。」です。

本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢については、以下の通りです。

選択肢1. 立軸形は、横軸形に比べて大容量低速機に適している。

軸を垂直に設置したのが立軸形、軸を水平に設置したのが横軸形です。

立軸形はフランシス水車やカプラン水車が代表例で、大容量低落差で使用されます。

横軸形はペルトン水車が代表例で、低容量高落差で使用されます。

つまり、不適当ではありません。

選択肢2. 短絡比は、蒸気タービン発電機より大きい。

問題文の通りなので、不適当ではありません。

選択肢3. 回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。

軸方向に長い回転子は、火力発電などのタービン発電機に用いられます。

水力発電では軸方向に短く、直径が大きい回転子が用いられます。

つまり、不適当なので、これが正解です。

選択肢4. 立軸形は、軸方向の荷重を支えるスラスト軸受を有する。

スラスト軸受とは、軸方向に働く力を受け止める軸受のことです。

問題文の通りなので、不適当ではありません。

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02

「回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。」が不適当です。

選択肢1. 立軸形は、横軸形に比べて大容量低速機に適している。

→適切です。

横軸型は衝動水車で、縦軸型の反動水車のほうが大容量低速機として適しています。

選択肢2. 短絡比は、蒸気タービン発電機より大きい。

→適切です。

タービン発電機の短絡比:0.6程度に対して、水車発電機の短絡比:1~1.5程度と大きいです。

選択肢3. 回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。

→理水車発電では、回転速度が高くないことから、回転子直径を大きくできるので、回転子は短くてよいです。

選択肢4. 立軸形は、軸方向の荷重を支えるスラスト軸受を有する。

→適切です。

問題文の通り、軸方向の荷重を支える軸受けを有します。

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03

水力発電所に用いられる水車発電機に関する問題です。

選択肢1. 立軸形は、横軸形に比べて大容量低速機に適している。

〇 正しいです。

水車発電機には、

立軸形・・・軸が垂直

横軸形・・・軸が水平

があります。

立軸形は、有効落差を大きくできるので、大容量機に適しています。

  

選択肢2. 短絡比は、蒸気タービン発電機より大きい。

〇 正しいです。

短絡比は内部インピーダンスが小さいほど、大きくなります。

選択肢3. 回転子は、軸方向に長い円筒形が多く使用される。

✕ 誤りです。

水車発電機は直径を大きくできるので、軸方向は短くても良いです。

選択肢4. 立軸形は、軸方向の荷重を支えるスラスト軸受を有する。

〇 正しいです。

スラスト軸受けは、立軸方向の軸受けです。

まとめ

水車発電機は、蒸気タービン発電機よりも効率が良い発電機です。

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