2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問22
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
電動機分岐回路に設置する機器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 配線用遮断器は、短絡電流から回路の保護が可能である。
- 2Eリレーは、電動機の反相保護が可能である。
- 電動機用配線用遮断器は、過負荷保護が可能である。
- 低圧進相コンデンサは、無効電力を補償するものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .配線用遮断器は、短絡電流から回路の保護が可能である。 → 適切です。
配線用遮断器は、過負荷や短絡などの要因で二次側の回路に、規定以上の過電流が流れたときに電路を開放し、一次側からの電源供給を遮断する、低圧電路用保護機器です。
2 .2Eリレーは、電動機の反相保護が可能である。→不適切です。
2Eリレーは、過負荷・欠相を感知し、モータ保護のために作動する継電器です。
逆相は検知できないため、反相保護の目的では使用できません。
反相保護をしたい場合は、過負荷・欠相・逆相を検知できる3Eリレーを使用します。
3 .電動機用配線用遮断器は、過負荷保護が可能である。→ 適切です。
電動機用配線用遮断器は、電動機の過負荷(過電流)を保護するブレーカです。
4 .低圧進相コンデンサは、無効電力を補償するものである。→ 適切です。
進相コンデンサには交流回路において、無効電流の割合を減らし、力率改善を行う目的で使用します。
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02
2EのEはElememt(要素)を意味しています。
2Eリレーは、過負荷、欠相を見つけて別の回路を開閉させる継電器です。
ちなみに3Eは、過負荷、欠相、逆相です。
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。
1→正しいです。
2→不適当なので、これが正解です。
3Eであれば、反相保護が可能です。
3→正しいです。
4→正しいです。
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03
1. 配線用遮断器は、短絡電流から回路の保護が可能である。 → 適当です。
配線用遮断器は電路に過大な電流が流れたときに電路を遮断し、回路を保護する機器です。
2. 2Eリレーは、電動機の反相保護が可能である。 → 不適当です。
2Eリレーとは過負荷要素、欠相要素から電動機を保護する機器です。
反相要素から保護する機器は3Eリレーとなります。
3. 電動機用配線用遮断器は、過負荷保護が可能である。 → 適当です。
電動機用配線用遮断器は電動機に過大な電流が流れたときに電路を遮断し、電動機を保護する機器です。
4. 低圧進相コンデンサは、無効電力を補償するものである。 → 適当です。
電動機は誘導性負荷となり遅れ無効電力を消費し、受電点は遅れの低力率となります。
低圧進相コンデンサは進み無効電力を消費し、受電点の無効電力を補償することになります。
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