2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
1 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

空気遮断器と比較した、ガス遮断器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 消弧原理は、ほぼ同じである。
  • 遮断時の騒音が小さい。
  • 小電流遮断時の異常電圧が大きい。
  • 耐震性に優れている。

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この過去問の解説 (3件)

01

遮断器は、短絡事故が発生した際のアークを素早く遮断するのに用いられます。そのうちのガス遮断器は、優れた絶縁性と消弧能力を持った無色無臭のガスを使用しているのが最大の特徴です。

選択肢1. 消弧原理は、ほぼ同じである。

空気遮断器では圧縮された空気を吹きつけて消弧するのに対し、ガス遮断器では六フッ化硫黄ガスを吹き付けて消弧します。吹き付けるという点ではどちらも共通ですので、正しいです。

選択肢2. 遮断時の騒音が小さい。

ガス遮断器は、空気遮断機と比べて開閉時の騒音が小さいです。

正しいです。

選択肢3. 小電流遮断時の異常電圧が大きい。

ガス遮断器の遮断性能は優れており、小電流遮断時の異常電圧が小さくて済みます。

誤りです。

選択肢4. 耐震性に優れている。

ガス遮断器は耐震性にも優れています。

正しいです。

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02

空気遮断器(ABB)と比べた、ガス遮断器(GCB)の特徴です。

・消弧方式

ABBは、圧縮空気をアークに吹き付け消弧するのに対し、GCBは、SF6ガスを吹き付けて消弧します

・遮断時の音

GCBの遮断時の音が小さいのが特徴です。

・小電流の遮断

再点弧がなく、電流裁断もなく、異常電圧の発生がありません

・耐震性

大きな地震の発生が予想される日本では、電気設備の耐震性は、国の地震時の変電所等の電気設備の評価では、遮断器等の耐震性は非常に高いと判定されています。

選択肢1. 消弧原理は、ほぼ同じである。

 適当な記述です。

選択肢2. 遮断時の騒音が小さい。

 適当な記述です。

選択肢3. 小電流遮断時の異常電圧が大きい。

× 不適当なです。

異常電圧は小さいです。

選択肢4. 耐震性に優れている。

 適当な記述です。

まとめ

<参考>

GCBには、他に次のような特徴があります。

・構造が簡単で、軽量です。

・遮断電流最大値は32 kA程度です。

・ガスの特性上、温度低下時に液化防止の対策が必要です。

・不燃性のため火災の危険がありません。

・保全は簡単ですが、ガスを抜いたり、再封入に手数がかかります。

・開閉寿命が大きいです。

参考になった数4

03

空気遮断器とガス遮断器に関する問題です。

選択肢1. 消弧原理は、ほぼ同じである。

正しいです。

空気遮断器はタンク内部の高真空により消弧します。

ガス遮断器はタンク内部でアークにSF6ガスを吹き付けて消弧します。

選択肢2. 遮断時の騒音が小さい。

正しいです。

選択肢3. 小電流遮断時の異常電圧が大きい。

誤りです。

真空遮断器は小電流遮断時の電流裁断が起こりやすく、異常電圧が発生することがあります。

選択肢4. 耐震性に優れている。

正しいです。

まとめ

分路リアクトル回路等に真空遮断器を用いる場合は注意しましょう。

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