2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
1 問9
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 1 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
変電設備において、電圧もしくは無効電力の調整を行うための機器として、最も不適当なものはどれか。
- 負荷時タップ切換変圧器
- 放電クランプ
- 分路リアクトル
- 同期調相機
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この過去問の解説 (3件)
01
電圧および無効電力を調整する設備としては、電力用コンデンサ、負荷時タップ切替変圧器、分路リアクトル、同期調相機、SVCなどが挙げられます。
負荷時タップ切替変圧器では、変電所の送出電圧を段階的に調整できます。
正しいです。
放電クランプは、送電線で用いられるアークホーンと同様の原理のもので、過電圧によるフラッシオーバやアーク放電から、がいしや電線を保護します。
電圧、無効電力の調整とは関係ありませんので、誤りです。
分路リアクトルは、遅れ位相の無効電力を発生させ、進み位相の電力と相殺させます。
正しいです。
同期調相機では、無負荷運転を行うことで界磁電流の増減をし、無効電力を連続的に調整できます。正しいです。
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02
変電所の調相設備は、無効電力を調整することで、定められた電圧を維持します。
・同期調相機
界磁電圧を増減することで、遅れ無効電流と進み無効電流を流します。
・電力用コンデンサ
無効電量の調整を行います。進み無効電流を流すことで、受電端の電圧を上げます。
・分路リアクトル
受電端や送電端の分路に設置し、軽負荷時の電圧上昇を抑えます。また、進相無効電力を吸収します。
・静止型無効電力補償装置(SVC)
系統に並列に接続し、無効電力を短時間に調整します。
・負荷時タップ切替変圧器
送電した状態で変圧器のタップを切り替え、電圧を調整します。
○ 適切です。
× 不適切です。
放電クランプは、架空電線が落雷時の異常電圧を、がいしベース金具間で放電させて、高圧がいしの破損や電線の切断を防止します。
○ 適切です。
○ 適切です。
この問題は、電圧や無効電力を調整する機器かどうかの判断が必要ですが、放電クランプの役割を分かっていれば、他の3つがあやふやでも、解答がすぐにできます。
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03
変電所の機器の用途に関する問題です。
正しいです。
運転中に変圧器のタップを切り替えて、無停電で変圧器2次側電圧を調整します。
誤りです。
放電クランプはがいしに取り付けられるもので、がいしのフラッシオーバーによる破損を防止するためのものです。
正しいです。
進み電流を補償し、電圧上昇を抑制させるために設置します。
正しいです。
界磁電流を調整することで、無効電流を調整することができます。
最近太陽光発電が増えたことなどにより、変電所では分路リアクトルを設置するなどして、適正な電圧調整を行っています。
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