2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
2 問13

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 2 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

火力発電に用いられるタービン発電機に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 水車発電機に比べて、回転速度が速い。
  • 大容量機では、水素冷却方式が採用される。
  • 回転子は、突極形が採用される。
  • 軸形式は、横軸形が採用される。

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この過去問の解説 (3件)

01

火力発電に用いられるタービン発電機は、蒸気タービン発電機です。水力発電では、水車発電機です。この2つの発電機を比較しましょう。

――――――――――――――――――――――――――

項目    蒸気発電機       水車発電機

――――――――――――――――――――――――――

回転速度  3000~3600 min-1   100~1200 min-1

冷却方式  水素・空気・水     水

回転子   非突極回転界磁型    突極回転界磁型

軸形式   横軸形         縦軸型

極数    2極(4極)        多極

短絡比   0.5~0.8         0.8~1.2

――――――――――――――――――――――――――

選択肢1. 水車発電機に比べて、回転速度が速い。

 正解です。

選択肢2. 大容量機では、水素冷却方式が採用される。

 正解です。

選択肢3. 回転子は、突極形が採用される。

× 誤りです。

回転子は、非突極形です。

選択肢4. 軸形式は、横軸形が採用される。

 正解です。

まとめ

<追記>

蒸気タービン発電機の冷却方式で、大容量機では直接冷却方式が用いられ、固定巻線の媒体は水素・空気・水のどれかが用いられ、回転子巻線は、水素ガスが用いられます。

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02

水車発電機と比較した場合のタービン発電機の特徴としては、小型・軽量であることや、円筒型、軸形式が横軸であること、回転速度が速いこと、水素冷却方式を採用していることが挙げられます。

選択肢1. 水車発電機に比べて、回転速度が速い。

正しいです。

選択肢2. 大容量機では、水素冷却方式が採用される。

正しいです。

選択肢3. 回転子は、突極形が採用される。

タービン発電機では、円筒形が採用されています。

突極形が採用されているのは水車発電機ですので、誤りです。

選択肢4. 軸形式は、横軸形が採用される。

正しいです。

まとめ

ちなみに水素冷却方式を採用することによって、タービン発電機を構成する絶縁物が長持ちするというのが長所といえます。しかし、空気が混入することで爆発するおそれがあるので、気密性を保つ必要があります。

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03

火力発電に用いられるタービン発電機に関する問題です。

選択肢1. 水車発電機に比べて、回転速度が速い。

正しいです。

選択肢2. 大容量機では、水素冷却方式が採用される。

正しいです。

選択肢3. 回転子は、突極形が採用される。

誤りです。

タービン発電機の回転子は非突極回転界磁形が採用されます。

選択肢4. 軸形式は、横軸形が採用される。

正しいです。

まとめ

非突極回転界磁形は円筒回転界磁形ともいわれ、横軸で直径が小さく、軸方向に長い回転子です。

参考になった数2