2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問47 (5 問5)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問47(5 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

高圧架空配電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高圧電線は、圧縮スリーブを使用して接続した。
  • 支線の埋設部分に、打込み式アンカを使用した。
  • 高圧電線の引留め支持に、多溝がいしを使用した。
  • 延線した高圧電線は、張線器で引張り、適正なたるみに調整した。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、高圧架空配電線路の施工方法に関する基本的な知識と、各部材の適切な使い方を理解しているかを問う内容です。

選択肢1. 高圧電線は、圧縮スリーブを使用して接続した。

正しい記述です。
高圧電線の接続には、圧縮スリーブ(圧縮接続子)を使うのが一般的です。

圧縮工具でしっかりと固定し、電気的な導通と機械的強度を確保します。

選択肢2. 支線の埋設部分に、打込み式アンカを使用した。

正しい記述です。
高圧架空配電線路でも、場所の条件や施工性によって打込み式アンカーを使用することがあります。特に、仮設や地盤が固い場所では有効な方法とされています。
したがって、この記述は用途に応じた施工として妥当です。

選択肢3. 高圧電線の引留め支持に、多溝がいしを使用した。

不適当な記述です。
多溝がいしは直線支持用であり、引留め支持には使用しません。
引留め支持には、引留がいし(ピンがいしやサスペンションがいしなど)が使用されます。
多溝がいしは電線をしっかり支持する構造ではないため、この用途には適しません。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢4. 延線した高圧電線は、張線器で引張り、適正なたるみに調整した。

正しい記述です。
張線器を使って、適切な張力でたるみを調整する作業は標準的な施工方法です。

温度やスパン(柱間距離)に応じて適正なたるみ量を設定します。

まとめ

高圧電線の引留め支持に、多溝がいしを使用した」という記述が不適当です。

多溝がいしは直線支持用であり、引張力が加わる引留め位置には使われません。

他の選択肢は、実際の現場でも採用される正しい施工方法です。

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02

「高圧架空配電線路の施工」に沿って、正しい施工方法を問う問題です。

選択肢1. 高圧電線は、圧縮スリーブを使用して接続した。

正しい内容です。

圧縮スリーブとは、電線やケーブルを圧縮接続する為の部品です。

圧縮スリーブは、高圧電線の接続方法として一般的に使用されます。


 

選択肢2. 支線の埋設部分に、打込み式アンカを使用した。

正しい内容です。

打ち込み式アンカーは、電柱の支線を大地に固定する為に使用されます。

強風や豪雪などで電柱が斜めになったり倒壊するのを防ぐ役割があります。


 

選択肢3. 高圧電線の引留め支持に、多溝がいしを使用した。

多溝がいしとは、電線の引込箇所に使用される、二つの溝を有した形状のがいしをさします。

普通のがいしと比べて、主に高い電圧を扱う送電線に使用されます。

溝が多いことで、表面に電気が流れるのを防ぎ安定した絶縁を維持することができるので、より高圧の送電線で使用されます。

 

一方がいしとは、電線と鉄塔を絶縁するために使用される部品で、電線から鉄塔に電流が伝わらないようにする役割があります。

双方とも、電線の物理的な引き止めには使用されません。

それに対して、引留めがいしは、電線を機械的に支持し、絶縁も確保する役割があります。


 

選択肢4. 延線した高圧電線は、張線器で引張り、適正なたるみに調整した。

正しい内容です。

張線器(テンショナー)を使って、電線を適切なたるみに調整します。


 

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