FP3級の過去問
2023年5月
実技 問2
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問題
FP3級試験 2023年5月 実技 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
下記は、山岸家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄( ア )~( ウ )にあてはまる数値として、誤っているものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用し、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
- (ア) 402
- (イ) 61
- (ウ) 1,220
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この過去問の解説 (3件)
01
キャッシュフロー票の計算は、変動率と何年後かをしっかり確認をして、
計算しましょう。
適切な選択肢です。
キャッシュフロー表から、
・基準年給与収入:390万円
・変動率:1%
・年数:3年後
が読み取れます。
x年後の金額は、現在の金額×(1+変動率)xですので、
390万円×(1+0.01)3=401.8万円
万円未満を四捨五入して402万円となります。
適切な選択肢です。
キャッシュフロー表から、
・収入合計:486万円
・支出合計:425万円
が読み取れます。
年間収支を求めるので、486万円-425万円=61万円となります。
不適切な選択肢です。
キャッシュフロー表から、
・基準年金融資産残高:1160万円
・変動率:1%
・年数:1年後
・一年後の年間収支:60万円
が読み取れます。
x年後の金融資産残高は、現在の金融資産残高×(1+変動率)x±年間収支ですので、
1160万円×(1+0.01)1+60万円=1231.6万円
万円未満を四捨五入して1232万円となります。
キャッシュフロー表の見方、変動率の計算の仕方を
覚えておきましょう。
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02
この問題で覚えておくポイントは、キャッシュフロー表がどのように作成されているかを理解することです。
n年後の収入額は、n年後の収入額=現在の収入額×(1+変動率)nの式で算出することができます。したがって、3年後の給与収入学である(ア)は、390万円×(1+0.01)3≒402万円となりますので、正しいです。
年間収支は、年間収支=年間収入-年間支出の式で算出することができます。したがって、4年後の年間収支である(イ)は、486万円-425万円=61万円となりますので、正しいです。
その年の金融資産残高は、その年の金融資産残高=前年の金融資産残高×(1+変動率)+その年の年間収支で算出することができます。したがって、1年後の金融資産残高である(ウ)は、1160万円×(1+0.01)+60万円≒1232万円となりますので、1220万円としているこの選択肢は誤りです。
キャッシュフロー表から、問題で問われている箇所を算出するにはどの値を用いるかを正確に判断して、計算ミスのないように答えを導き出しましょう。
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03
ポイントとしてはキャッシュフロー表の計算ができるかです。キャッシュフロー表中の情報を読み取り、そこから求める必要がある数値の計算式に当てはめて計算をします。
誤りです。2025年の本人の給与収入を求めるのですが、この場合の計算式は「基準年の金額×(1+変動率)年数」となります。(年数は乗数となります。)
この計算式に当てはめると「390万円×(1+0.01)3乗=4018173.9万円」となります。
万円未満で四捨五入すると402万円となります。
誤りです。年間収支を求めるには、収入合計から支出合計を差し引くだけです。
よって、486万円ー425万円=61万円となります。
正解です。金融資産残高を求めるには、「前年の金融資産残高×(1+変動率)±当年の年間収支」で求められます。
この式に当てはめると「1160万円×(1+0.01)+60万円=1231.6万円」となります。
万円未満を四捨五入して1232万円となります。
基本的なことだけを読み取るだけの問題です。難しい問題ではなく、しっかりと数字を求める式を覚えて、数字を当てはめて答えを導くだけです。
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