FP3級の過去問
2023年5月
実技 問17
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問題
FP3級試験 2023年5月 実技 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
<設例>に基づき下記の問について解答しなさい。
<設例>
恭平さんと亜美さんは、今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をして、潤さんの教育資金を準備したいと考えている。積立期間中に年利1.0%で複利運用できるものとした場合、10年後の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては万円未満を切り捨てること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
<設例>
恭平さんと亜美さんは、今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をして、潤さんの教育資金を準備したいと考えている。積立期間中に年利1.0%で複利運用できるものとした場合、10年後の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては万円未満を切り捨てること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
- 265万円
- 251万円
- 227万円
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この過去問の解説 (3件)
01
資金計画を立てる際の6つの係数は、
・終価係数
現在の金額を複利で運用した時の一定期間後の金額を求める係数
・現価係数
一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める係数
・年金終価係数
毎年一定金額を積み立てた時の一定期間後の元利合計を求める係数
・減債基金係数
一定期間後に一定金額を用意する時の毎年の積み立て額を求める係数
・資本回収係数
現在の金額を一定期間で取り崩したときの毎年の受取額を求める係数
・年金原価係数
一定期間にわたって一定額を受け取るのに必要な元本を求める係数
になります。
不適切な選択肢です。
毎年24万円を積み立てた時の10年後の金額ですので、
年金終価係数を用いますので、
24万円×10.462≒251万円となります。
適切な選択肢です。
毎年24万円を積み立てた時の10年後の金額ですので、
年金終価係数を用いますので、
24万円×10.462≒251万円となります。
不適切な選択肢です。
毎年24万円を積み立てた時の10年後の金額ですので、
年金終価係数を用いますので、
24万円×10.462≒251万円となります。
6つの係数については実際の問題と合わせてパターン化して、
覚えておくとよいでしょう。
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02
ポイントとしては、6つの係数について覚えているかになります。ちょっとした言葉の違いから係数を導き出します。
誤りです。
正解です。問題を読むと必要になるワードとして、「今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をする」「10年後の積立金額」が挙げられます。
このワードに当てはまる係数は、毎年の積立額から将来の積立額を求める年金終価係数となります。
年金終価係数は、「将来の積立合計額=積立額×年金終価係数」となります。
よって、24×10.462=251.088となり、251万円となります。
誤りです。この答えを求めた場合、年金現価係数を使ったと思います。
年金現価係数は、一定額の年金を一定期間受け取るために必要な元本の金額を求める際に使います。
つまり、将来一定金額を受け取るために、今どのくらいお金があれば良いのかということです。
しっかりと6つの係数の区別を理解できるようにしておきましょう。
問題文から係数に必要なワードを抜き取り、そのワードと係数が合致するものを当てはめて、計算にて答えを導きましょう。
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03
この問題で覚えておくポイントは、資金計画を立てる際の6つの係数についてです。資金計画を立てる際の覚えておくべき係数は、
①終価係数:現在の金額を複利で運用した場合の一定期間後の金額を求める求めるために用いる係数
②現価係数:一定期間後に一定金額に達するために現在必要な元本を求めるために用いる係数
③年金終価係数:毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後に元利合計を求めるために用いる係数
④減債基金係数:一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を計算するための係数
⑤資本回収係数:現在の一定額を一定期間で取り崩した場合の毎年の受取額を計算するための係数
⑥年金現価係数:将来の一定期間にわたって一定額を受け取るために必要な現在の元本を計算するための係数
の6つです。
問題文の”今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をして、潤さんの教育資金を準備したいと考えている”は、冒頭の③の毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後に元利合計を求めると一致しますので、ここで用いる係数は、年金終価係数であることがわかります。”10年間で毎年24万円ずつ年利1.0%で複利運用して積立貯蓄する”ということですので、<資料:係数早見表(年利1.0%)>より、期間10年の年金終価係数である10.462を選択します。10年後の積立金額は、24万円×1.0462=251.088となり、万円未満を切り捨てとありますので251万円となります。したがって、265万円とするこの選択肢は誤りです。
問題文の”今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をして、潤さんの教育資金を準備したいと考えている”は、冒頭の③の毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後に元利合計を求めると一致しますので、ここで用いる係数は、年金終価係数であることがわかります。”10年間で毎年24万円ずつ年利1.0%で複利運用して積立貯蓄する”ということですので、<資料:係数早見表(年利1.0%)>より、期間10年の年金終価係数である10.462を選択します。10年後の積立金額は、24万円×1.0462=251.088となり、万円未満を切り捨てとありますので251万円となります。したがって、この選択肢は正しいです。
問題文の”今後10年間で毎年24万円ずつ積立貯蓄をして、潤さんの教育資金を準備したいと考えている”は、冒頭の③の毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後に元利合計を求めると一致しますので、ここで用いる係数は、年金終価係数であることがわかります。”10年間で毎年24万円ずつ年利1.0%で複利運用して積立貯蓄する”ということですので、<資料:係数早見表(年利1.0%)>より、期間10年の年金終価係数である10.462を選択します。10年後の積立金額は、24万円×1.0462=251.088となり、万円未満を切り捨てとありますので251万円となります。したがって、227万円とするこの選択肢は誤りです。
資金計画を立てる際の6つの係数については頻繁に出題されます。”げん”が付く係数は”現在必要な金額を求めるための係数”といったように少し工夫して覚えるのが良いかもしれません。
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