技術士の過去問
平成28年度(2016年)
適性科目 問36
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問題
技術士 第一次試験 平成28年度(2016年) 適性科目 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
技術者の公衆※に対する説明責任に関する次の( ア )~( エ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
※公衆とは、ここでは技術の利用者、技術の適用により影響を受ける人を意味する。
ア 技術者が関わる建設物、製品などは不特定多数の公衆が使用するものである。公衆が良く知らされた上で同意し、技術者が説明責任を果たすためには日頃から信頼関係を持つことが重要である。
イ 技術は、説明しても公衆にはわかりにくいものであり、一般に公衆はいくら説明しても技術者ほど理解できない。そのため公衆は専門家である技術者の説明を必要としている。
ウ 技術者は時として守秘義務と説明責任のはざまにおかれることがあり、守秘義務を果たしつつ説明責任を果たすことが求められる。
エ 技術者が行う「情報開示」は、公衆の「知る権利」に対するものであって、技術者が無理に説明を押し付けるものではない。
※公衆とは、ここでは技術の利用者、技術の適用により影響を受ける人を意味する。
ア 技術者が関わる建設物、製品などは不特定多数の公衆が使用するものである。公衆が良く知らされた上で同意し、技術者が説明責任を果たすためには日頃から信頼関係を持つことが重要である。
イ 技術は、説明しても公衆にはわかりにくいものであり、一般に公衆はいくら説明しても技術者ほど理解できない。そのため公衆は専門家である技術者の説明を必要としている。
ウ 技術者は時として守秘義務と説明責任のはざまにおかれることがあり、守秘義務を果たしつつ説明責任を果たすことが求められる。
エ 技術者が行う「情報開示」は、公衆の「知る権利」に対するものであって、技術者が無理に説明を押し付けるものではない。
- ア:〇 イ:〇 ウ:〇 エ:〇
- ア:× イ:× ウ:〇 エ:〇
- ア:〇 イ:〇 ウ:× エ:〇
- ア:〇 イ:〇 ウ:× エ:×
- ア:〇 イ:× ウ:× エ:〇
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この過去問の解説 (3件)
01
説明責任に関する正誤問題です。各項目の内容は以下の通りです。
ア 正しいです。
技術者が公衆へ説明を行い、理解と同意を得るためには、
信頼関係が重要です。誠実に対応すること、問題を包み隠さずに、
丁寧に説明をすることを日頃から心掛ける必要があります。
イ 正しいです。
技術には、専門知識が無ければ理解が難しい、有用性や危険性があります。
公衆がその有益性、危険性を理解するには、技術者による丁寧な説明が不可欠です。
ウ 正しいです。
技術者は、必要とされる場合、公衆に対して説明責任を果たすことが求められます。
しかし、全ての内容をそのまま公開してしまうと、個人のプライバシーの侵害し、
損害を発生させる可能性もあります。
したがって、十分に考慮を重ねたうえで、
守秘義務と説明責任を両立しなければなりません。
エ 正しいです。
技術者の行う情報開示は、公衆が有益性や安全性を理解して、
合意を得るために必要となるものです。
技術者から公衆に向かって、一方的に押し付けるものではありません。
以上から、ア:〇、イ:〇、ウ:〇、エ:〇 となるので、1が正解です。
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02
各選択肢の正誤について、正しい組み合わせを選択します。
それぞれの正誤は以下の通りです。
ア:〇
説明責任は、お互いの信頼関係によって与えられるものであり、信頼関係があったうえで公衆の理解を得ることができます。
イ:〇
公衆は、技術者ほど専門的な内容を理解できませんが、公衆にも知る権利があることから、専門家が公衆に理解できるよう説明を行う責任があります。
ウ:〇
技術者には説明責任がありますが、一方で顧客の情報や業務上知りえた情報に対して守秘義務を有します。
正しい情報を開示することが求められていますが、守秘義務に反しないよう慎重に説明責任を果たす必要があります。
エ:〇
説明責任は、公衆の「知る権利」に対する責任であり、一方的に技術者が知ることを押し付けるものではありません。
よって、ア:〇、イ:〇、ウ:〇、エ:〇
となることから、1が正解です。
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03
<正解>1
[解説]
技術者の公衆に対する説明責任に関する正誤の組み合わせの問題です。
アからエの記述内容の正否は以下のとおりとなります。
ア 正しい内容です。
技術者が日頃から公衆と信頼関係を持つことで、技術者から公衆に対して説明を行うことができ、公衆の理解と同意が得られることになります。
よって、正しい内容です。
イ 正しい内容です。
技術は公衆にとって説明してもわかりにくいものであるため、公衆に対する説明に当たっては、専門家である技術者が説明することが求められます。
よって、正しい内容です。
ウ 正しい内容です。
公衆に対する説明に当たっては、知っていることを単に述べるだけではなく、守秘義務を遵守しつつ、説明責任を果たすことが求められます。
よって、正しい内容です。
エ 正しい内容です。
公衆の「知る権利」に応じて、技術者が「情報開示」を行うことによって、技術者の公衆に対する説明責任を果たすことになります。技術者が公衆に対して無理に説明を押し付けるものではありません。
よって、正しい内容です。
1 アからエまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
2 アとイが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 ウが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 ウとエが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 イとウが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
以上のことから、1が正解となります。
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