技術士の過去問
平成28年度(2016年)
適性科目 問37

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問題

技術士 第一次試験 平成28年度(2016年) 適性科目 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

製造物責任法では、製造業者等が引き渡した製造物の欠陥により、他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害を賠償する責任を、その製造業業者等に負わせることを定めている。この製造物責任法に関する次の( ア )~( エ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。

ア  この法律において「製造業者等」とは、業として製造物を製造、加工、輸入した者を指す。しかしながらOEM( 相手先ブランドによる製品の製造 )先の販売者のように、あたかも製造業者であるかのように見える形で会社名やブランド名を表示した者は「製造業者等」とは見なされない。
イ  この法律において「製造物」とは有体物を指し、電気などの無形のエネルギー、コンピュータ・プログラムなどのソフトウェア、機械の修理などのサービスは該当しない。
ウ  土地、建物等の不動産は本法律における「製造物」に該当しない。
エ  製造又は加工されたものが「製造物」であり、未加工の農林水産物や、採掘されたままの鉱物は該当しない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。
製造物責任法についての正誤問題です。
各項目の内容は以下の通りです。

ア 誤りです。
製造物責任法第二条第三項第二号に規定されている通り、
製造業者と誤認させるような表示をした者は、製造業者等に該当します。
よって、この場合は製造業者等にみなされるため、不適当です。

イ 正しいです。
製造物責任法第二条の通り、「製造物」は製造又は加工された動産を指します。
したがって、正しい内容です。

ウ 正しいです。
不動産は製造物にあたりませんので、正しい内容です。

エ 正しいです。
製造又は加工されたものでないので、製造物ではありません。

以上から、ア:×、イ:〇、ウ:〇、エ:〇 なので、5が正解です。

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02

<正解>5

[解説]

製造物責任法に関する正誤の組み合わせの問題です。

アからエの記述内容の正否は以下のとおりとなります。

ア 誤った内容です。

製造物責任法において「製造業者等」には、次の者が含まれています。

1)当該製造物を業として製造、加工又は輸入した者(製造業者)

2)自ら当該製造物の製造業者として当該製造物に

その氏名、商号、商標その他の表示(以下「氏名等の表示」という。)をした者

又は当該製造物にその製造業者と誤認させるような氏名等の表示をした者

OEM先の販売者は2)に該当しますので、

「製造業者等」に含まれることになります。

よって、誤った内容です。

イ 正しい内容です。

製造物責任法において「製造物」とは、

製造又は加工された動産を指します。

電気などの無形のエネルギー、

コンピュータ・プログラムなどのソフトウェア、

機械の修理などのサービスは、

動産ではありませんので、

「製造物」には該当しないこととなります。

よって、正しい内容です。

ウ 正しい内容です。

製造物責任法において「製造物」とは、

製造又は加工された動産を指します。

土地、建物などの不動産は、

動産ではありませんので、

「製造物」には該当しないこととなります。

よって、正しい内容です。

エ 正しい内容です。

製造物責任法において「製造物」とは、

製造又は加工された動産を指します。

未加工の農林水産物や採掘されたままの鉱物は、

動産ではありますが、

製造又は加工されたものではありませんので

「製造物」には該当しないこととなります。

よって、正しい内容です。

 これらのことから各選択肢を検討すると

1 アが〇、エが×となっているため、

不適切な組み合わせとなります。

2 アが〇、ウが×となっているため、

不適切な組み合わせとなります。

3 アが〇、イが×となっているため、

不適切な組み合わせとなります。

4 アが〇となっているため、

不適切な組み合わせとなります。

5 アからエまでの全てが合致しているため、

適切な組み合わせとなります。

以上のことから、5が正解となります。

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03

製造物責任法に関する問題です。
各選択肢の正誤について、正しい組み合わせを選択します。
それぞれの正誤は以下の通りです。

ア:×
第二条3項において、「当該製造物にその製造業者と誤認させるような氏名等の表示をした者」は製造業者等に該当するとあります。

イ:〇
第二条に、「製造物とは、製造又は加工された動産をいう」とあることから、正しい記述です。

ウ:〇
選択肢イと同様の理由で、製造又は加工された動産に当てはまりません。

エ:〇
上記と同様の理由で該当しません。

よって、ア:×、イ:〇、ウ:〇、エ:〇
となることから、5が正解です。

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