技術士の過去問
令和2年度(2020年)
適性科目 問44
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問題
技術士 第一次試験 令和2年度(2020年) 適性科目 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
先端技術の一つであるバイオテクノロジーにおいて、遺伝子組換え技術の生物や食品への応用研究開発及びその実用化が進んでいる。
以下の遺伝子組換え技術に関する(ア)~(エ)の記述のうち、正しいものは○、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア) 遣伝子組換え技術は、その利用により生物に新たな形質を付与することができるため、人類が抱える様々な課題を解決する有効な手段として期待されている。しかし、作出された遺伝子組換え生物等の形質次第では、野生動植物の急激な減少などを引き起こし、生物の多様性に影響を与える可能性が危惧されている。
(イ) 遺伝子組換え生物等の使用については、生物の多様性へ悪影響が及ぶことを防ぐため、国際的な枠組みが定められている。日本においても、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」により、遺伝子組換え生物等を用いる際の規制措置を講じている。
(ウ) 安全性審査を受けていない遺伝子組換え食品等の製造・輸入・販売は、法令に基づいて禁止されている。
(エ) 遣伝子組換え食品等の安全性審査では、組換えDNA技術の応用による新たな有害成分が存在していないかなど、その安全性について、食品安全委員会の意見を聴き、総合的に審査される。
以下の遺伝子組換え技術に関する(ア)~(エ)の記述のうち、正しいものは○、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア) 遣伝子組換え技術は、その利用により生物に新たな形質を付与することができるため、人類が抱える様々な課題を解決する有効な手段として期待されている。しかし、作出された遺伝子組換え生物等の形質次第では、野生動植物の急激な減少などを引き起こし、生物の多様性に影響を与える可能性が危惧されている。
(イ) 遺伝子組換え生物等の使用については、生物の多様性へ悪影響が及ぶことを防ぐため、国際的な枠組みが定められている。日本においても、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」により、遺伝子組換え生物等を用いる際の規制措置を講じている。
(ウ) 安全性審査を受けていない遺伝子組換え食品等の製造・輸入・販売は、法令に基づいて禁止されている。
(エ) 遣伝子組換え食品等の安全性審査では、組換えDNA技術の応用による新たな有害成分が存在していないかなど、その安全性について、食品安全委員会の意見を聴き、総合的に審査される。
- ア:○ イ:○ ウ:○ エ:○
- ア:○ イ:○ ウ:○ エ:×
- ア:○ イ:○ ウ:× エ:○
- ア:○ イ:× ウ:○ エ:○
- ア:× イ:○ ウ:○ エ:○
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この過去問の解説 (3件)
01
遺伝子組み換え技術に関する問題ですね。
近年急激に進歩した科学技術であり、引き続き進歩を続けているまさに最先端の技術ですので、技術士試験でもよく問われます。
単なる正誤選択ではなく、「(ア)〜(エ)の正誤の組み合わせ」について、正しいものを一つ選ぶ、という問題です。このような問題では、まず、(ア)〜(エ)の項目を一つずつ丁寧に読み、正しいかどうか判断します。続いて、組み合わせをきちんと書き出して、その組み合わせと一致する選択肢を選ぶようにします。項目ごとの正誤判断ももちろん重要ですが、続くこの過程でミスが起こりやすいので、慎重に行いましょう。
(ア)これは正しいです。遺伝子組み換え生物は生物の多様性に影響を及ぼす可能性を踏まえ、特定の区域外への流出については関係法令で厳しく規制されています。
(イ)これも正しいですね。(ア)の解説でも説明しましたが、日本における遺伝子組み換え生物管理に関する法令の一つになります。
(ウ)これも正しい項目です。遺伝子組み換え食品は予想外の健康被害などを生じる可能性が高いため、厳しい安全性審査を受けた上で製造・輸入・販売が許可されます。
(エ)(ウ)に関連する内容ですがこれも正しいです。遺伝子組み換えにより、これまで想定していなかった新たな有害成分が生まれる可能性は常にありますので、多面的に審査する必要があります。
以上、(ア)〜(エ)の4つの項目は全て適切、ということになりますので、正解選択肢は、全てが○である1.となります。
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02
遺伝子組換えに関する正誤問題です。
(ア)~(エ)はいずれも正しい記述であり、1が正解となります。
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03
[解説]
遺伝子組換え技術に関する記述内容についての正誤の組み合わせ問題です。
(ア)から(エ)の記述内容は、すべて正しい記述内容となります。
これらを踏まえて、各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1 (ア)から(エ)の全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
2 (エ)が×、となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 (ウ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 (イ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 (ア)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
よって、1が正解となります。
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