技術士の過去問
令和5年度(2023年)
基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問5
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問題
技術士 第一次試験 令和5年度(2023年) 基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
労働者や消費者の安全に関連する次の(ア)(オ)の日本の出来事を年代の古い順から並べたものとして、適切なものはどれか。
(ア)職場における労働者の安全と健康の確保などを図るために、労働安全衛生法が制定された。
(イ)製造物の欠陥による被害者の保護を図るために、製造物責任法が制定された。
(ウ)年少者や女子の労働時間制限などを図るために、工場法が制定された。
(エ)健全なる産業の振興と労働者の幸福増進などを図るために、第1回の全国安全週間が実施された。
(オ)工業標準化法(現在の産業標準化法)が制定され、日本工業規格(JIS 現在の日本産業規格)が定められることになった。
(ア)職場における労働者の安全と健康の確保などを図るために、労働安全衛生法が制定された。
(イ)製造物の欠陥による被害者の保護を図るために、製造物責任法が制定された。
(ウ)年少者や女子の労働時間制限などを図るために、工場法が制定された。
(エ)健全なる産業の振興と労働者の幸福増進などを図るために、第1回の全国安全週間が実施された。
(オ)工業標準化法(現在の産業標準化法)が制定され、日本工業規格(JIS 現在の日本産業規格)が定められることになった。
- ウ → エ → オ → ア → イ
- ウ → オ → エ → ア → イ
- エ → ウ → オ → イ → ア
- エ → オ → ウ → イ → ア
- オ → ウ → ア → エ → イ
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この過去問の解説 (2件)
01
労働者や消費者の安全に関する出題です。
覚えるというより時代の変遷を考えて解く問題です。
(ア):労働安全衛生法1972年
(イ):製造物責任法1995年
(ウ):年少者や女子の労働時間制限:1911年
(エ):健全なる産業の振興と労働者の幸福増進:1928年
(オ):工業標準化法1949年
になります。
年少者・女子の労働時間制限⇒労働者の幸福増進⇒工業標準化⇒労働安全衛生法⇒製造物責任法の順番です。
工場法は労働者の質の確保を背景にして年少者、女子の労働時間を制限した最初の法律です。一切規制のなかった状態からの最初の一歩ですが、安全確保を目的としたものではなく以前労働環境は劣悪でした。
その後ようやく労働者の幸福増進を目的とした全国安全週間ができます。実は戦前です。
工業標準化法が整備されたのは戦後です。それまで日本に標準化する余裕はありませんでした。経済成長期を迎える足掛かりができたとも言えます。
労働安全衛生法が成立したのは高度経済成長期の終わりごろです。成長の終わりとともに労働者の権利意識が芽生えてきたのでしょうか。
製造物責任法は豊かになった日本国民が様々な製品を入手できるようになってから顕在化た欠陥製品の事故による被害者の数への対策として成立していきました。
以上から本選択肢が正解です。
(オ)工業標準化にまで手が回るのは大分後になるので、誤りです。
この選択肢を消去するのは難しかったかもしれません。年少者や女性の労働時間制限が起きてから健全なる産業の振興と労働者の幸福増進が起こります。
(オ)工業標準化にまで手が回るのは大分後になるので、誤りです。また年少者や女子の労働時間制限は戦前にはされています。
(オ)工業標準化にまで手が回るのは大分後になるので、誤りです。
この問題は感覚だけで解くのは難しかったかもしれません。こういった問題も一部あるので残り時間との兼ね合いで捨てるときには捨てる判断も必要かもしれません。
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02
法律の制定年なので、やや難しい問題です。年少者や女子の労働時間制限などは、明治時代とわかりこれが一番古いです。健全なる産業の振興と労働者の幸福増進も、かなり古いとわかります。それ以外の制定年ですが、労働安全衛生法1972年、製造物責任法1995年、工業標準化法1949年ですので、オ→ア→イの順です。この順で、ウとエがそれより前なので、ウ → エ → オ → ア → イとわかります。
ウ → エ → オ → ア → イの順ですから、本選択肢が正解です。
これはかなり難しい(年度の知識)問題ですので、選択問題の場合は、最後にする又は避けた方がよいでしょう。
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