保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育原理 問6

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
園庭で遊んだ後にお話し会が予定されている。お話し会の前に、トイレに行こうとしたT君( 4歳 )と、ちょうどトイレから出てきたS君( 4歳 )とが正面からぶつかってしまった。保育士が確認したところ、二人とも怪我はなく手当ての必要はなかった。T君とS君は泣きながら、相手のことを怒っている。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の( 2 )「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成30年に出題された設問となります。 参考情報1   参考情報2
  • 自分たちで解決することも大切なので、やりとりをそばで見守る。
  • 二人の話を聴き、わざとぶつかったのではないこと、お互いに痛かったことを伝えるように促す。
  • T君とS君に、ぶつかったりしないように、周りに注意して行動するように伝える。
  • いつまでも怒っていないで、お互いに早く謝り仲直りをするように伝える。
  • 二人の気持ちを受け止め、落ち着いたところで、お話し会が始まることを知らせ、参加するように促す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1 適切です。4歳は友達同士の関わりができるので、すべてのけんかに保育士が仲裁に入るのではなく、見守ることも大切になってきます。

2 適切です。二人の話を聴き、わざとぶつかったのではないこと、お互いに痛かったことを伝えるように促すことも大切です。

3 適切です。T君とS君の思いを受けとめながらも、ぶつかったりしないように、周りに注意して行動するように伝える必要があります。

4 お互いに早く謝り仲直りをするように伝えることは、子どもの気持ちを受け止めきれていないので、あまり適切ではありません。

5 適切です。二人の気持ちを受け止め、落ち着いたところで、お話し会が始まることを知らせ、参加するように促すことにより、子どもが気持ちを切り替え、スムーズに次の活動に移ることができます。

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02

現在は、「第1章 総則 1保育所保育に関する基本事項 (3)保育の内容」「第2章 保育の内容 3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容(3)保育の実施に関わる配慮事項」に記載されています。

1.適切です。
この年齢の子どもには、自分で考え、自分で行動できるよう、見守りながら適切な援助をすることが求められます。自分の気持ちを相手に伝え、お互いの気持ちが理解できるように配慮することが大切です。

2.適切です。
子ども相互の関係づくりや、互いに尊重する心を大切にすることを心がけ、保育士が適切な援助をすることが求められます。

3.適切です。
保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保に努め、危険は事前に回避することが大切です。しかし、事故が起こった場合には、子どもの気持ちを受け止めつつ、環境の配慮や指導の工夫を行うなど、必要な対策を講じることが求められます。

4.不適切です。
とりあえず謝らせる、その場しのぎの手段では、子どもたちは、お互いに気持ちを理解し合うこともできません。子どもたちの気持ちを受け止めつつ、適切に援助することが求められます。

5.適切です。
子どもたちの思いを保育士が受け止めつつ、お互い、自分の思っていることを伝え、相手が思っていることに気づけるよう、配慮することが大切です。

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03

1 適切です。この年齢の子どもたちには、何でもかんでも保育士が仲裁に入るのではなく、子どもたち自身で解決できるよう、見守りつつ、必要があれば援助する、という姿勢が大切です。

2 適切です。子ども相互の関係づくりや互いに尊重する心を大切にするよう、保育士が促してくことが重要です。

3 適切です。危険を事前に回避するよう保育士が心がけるとともに、起きてしまった事故については、子どもたちの気持ちを受け止めながら支援することが大切です。

4 不適切です。とりあえず謝らせる、という行為は子どもの気持ちを受け止めておらず、その場しのぎの手段です。

5 適切です。二人の気持ちを受け止めて援助することが大切です。

参考になった数1