保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
児童家庭福祉 問42

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 児童家庭福祉 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子ども観の変遷に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • エレン・ケイ( Key,E. )は、1900年に著した『児童の世紀』において、子どもが教育を受ける権利を享受することによって主体的に育つ可能性を示した。
  • ルソー( Rousseau,J.-J. )は、1762年に『エミール』において、「子ども期」の重要性を指摘した。
  • アリエス( Ariès,P. )は『<子供>の誕生』において、17世紀までの西欧では、子どもは「小さな大人」として扱われ、労働に従事し、大人との違いは明確に意識されていなかったと主張した。
  • 1601年にイギリスで成立した「エリザベス救貧法」では、子どもは、有能貧民、無能貧民とともに保護の対象であることを示した。
  • 1874年に通達された「恤救規則」では、公的救済の対象を、子どもを除く、家族の扶養を受けられない者とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

答え.5

1. ○です。
エレン・ケイは、「第2のルソー」と呼ばれる女性です。
児童中心主義の教育論を主張しました。

2. ○です。
ルソーは、当時の子どもが「小さな大人」として見られていたことを批判し、児童中心主義を主張した思想家です。
「子どもの発見者」と呼ばれます。

3. ○です。
フィリップ・アリエスは、フランスの歴史家です。
主な著書に「<子供>の誕生」「死を前にした人間」などがあります。

4. ○です。
設問の通りです。
有能貧民・無能貧民・児童を保護の対象にした、貧民を救済するための法律です。

5. ×です。
対象となったのは、13歳以下の孤児を含む「無告の窮民」です。
「無告の窮民」とは、
・70歳以上の働けない者
・身寄りのない貧困者
・障害者
・13歳以下の孤児
を、指します。

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02

1:○ 著書で「教育の最大の秘訣は、教育しないことである」と記し、子どもの主体性を重んじていました。
2:○ 「子どもは子どもとして扱わなければならない」と著書で主張していました。
3:○ 記述の通りです。
4:○ 記述の通りです。
5:× 身寄りがなく生産活動に従事できないものに、国が米を給与するものです。13歳以下の孤児も対象になりました。

参考になった数23

03

正解は5です。

・1874年に通達された「恤救規則」の公的救済の対象は13歳以下の孤児を含む「無告の窮民」です。「無告の窮民」とは、・70歳以上の働けない者・身寄りのない貧困者・障害者、そして13歳以下の孤児のことを指す言葉です。

その他の記述は適切です。

参考になった数5