1級建築施工管理技士の過去問
令和元年(2019年)
午前 問25

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和元年(2019年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造の配筋に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、重ね継手長さは細い方の径により算定する。
  • 壁縦筋の配筋間隔が下階と異なる場合、重ね継手は鉄筋を折り曲げずにあき重ね継手とすることができる。
  • 180°フック付き重ね継手とする場合、重ね継手の長さはフックの折曲げ開始点間の距離とする。
  • 梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さとする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さとする。」です。

選択肢1. 径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、重ね継手長さは細い方の径により算定する。

設問のとおりです。

選択肢2. 壁縦筋の配筋間隔が下階と異なる場合、重ね継手は鉄筋を折り曲げずにあき重ね継手とすることができる。

設問のとおりです。

選択肢3. 180°フック付き重ね継手とする場合、重ね継手の長さはフックの折曲げ開始点間の距離とする。

設問のとおりです。

選択肢4. 梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さとする。

梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めません。

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02

この問題のポイントは以下の通りです。鉄筋の継手長さ、フックの形状は固定されています。部分によって規定長さが異なるため気を付けましょう。

選択肢1. 径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、重ね継手長さは細い方の径により算定する。

記述の通りです。

選択肢2. 壁縦筋の配筋間隔が下階と異なる場合、重ね継手は鉄筋を折り曲げずにあき重ね継手とすることができる。

記述の通りです。無理に折り曲げて重ね継手とすることは避けましょう。

選択肢3. 180°フック付き重ね継手とする場合、重ね継手の長さはフックの折曲げ開始点間の距離とする。

記述の通りです。

選択肢4. 梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さとする。

梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めない長さとします。よってこの記述は誤りです。

まとめ

フックの長さ、定着の長さは出題頻度が高いです。しっかり覚えておきましょう。

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03

鉄筋の問題は一見わかりにくいと思いますが、冷静にイメージすれば正・誤を判断可能です。基本的には安全側となるように考えると良いかと思います。

選択肢1. 径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、重ね継手長さは細い方の径により算定する。

設問の通りです。径の異なる鉄筋の重ね継手長さは、細い方の鉄筋の径(d)を用います。

選択肢2. 壁縦筋の配筋間隔が下階と異なる場合、重ね継手は鉄筋を折り曲げずにあき重ね継手とすることができる。

設問の通りです。あき重ね継手は、原則としてスラブ筋・基礎スラブ筋・壁筋に適用できます。

選択肢3. 180°フック付き重ね継手とする場合、重ね継手の長さはフックの折曲げ開始点間の距離とする。

設問の通りです。重ね継手長さは折曲げ開始点ともう片方の鉄筋の折曲げ開始点間の距離とします。

選択肢4. 梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さとする。

梁主筋の柱内折曲げ定着の投影長さは折り曲げ開始点までのため、記載内容のフックを含めた長さは誤りです。

まとめ

本問題は定着長さを問いているものが主でした。数字だけでなく、どこからどこまでが定着長さとなるかを覚える必要があります。

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