1級建築施工管理技士の過去問
令和元年(2019年)
午前 問30

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和元年(2019年) 午前 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨工事の溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 現場溶接において、風速が5m/sであったため、ガスシールドアーク半自動溶接の防風処置を行わなかった。
  • 490 N/mm2級の鋼材の組立て溶接を被覆アーク溶接で行うため、低水素系溶接棒を使用した。
  • 溶接部の表面割れは、割れの範囲を確認したうえで、その両端から50 mm以上溶接部をはつり取り、補修溶接した。
  • 完全溶込み溶接の突合せ継手における余盛りの高さが3mmであったため、グラインダー仕上げを行わなかった。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「現場溶接において、風速が5m/sであったため、ガスシールドアーク半自動溶接の防風処置を行わなかった。」です。

選択肢1. 現場溶接において、風速が5m/sであったため、ガスシールドアーク半自動溶接の防風処置を行わなかった。

現場溶接において、風速が2m/s以上の場合、防風処置を行います。

選択肢2. 490 N/mm2級の鋼材の組立て溶接を被覆アーク溶接で行うため、低水素系溶接棒を使用した。

設問のとおりです。

選択肢3. 溶接部の表面割れは、割れの範囲を確認したうえで、その両端から50 mm以上溶接部をはつり取り、補修溶接した。

設問のとおりです。

選択肢4. 完全溶込み溶接の突合せ継手における余盛りの高さが3mmであったため、グラインダー仕上げを行わなかった。

設問のとおりです。

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02

溶接についてはとっつきにくいですが、数値をよく覚えて確実に解きましょう。

選択肢1. 現場溶接において、風速が5m/sであったため、ガスシールドアーク半自動溶接の防風処置を行わなかった。

設問は誤りです。風速2m/s以上では防風処置が必要です。

選択肢2. 490 N/mm2級の鋼材の組立て溶接を被覆アーク溶接で行うため、低水素系溶接棒を使用した。

設問の通りです。低水素系溶接棒は厚板や拘束が大きい鋼材の溶接に使用されます。

選択肢3. 溶接部の表面割れは、割れの範囲を確認したうえで、その両端から50 mm以上溶接部をはつり取り、補修溶接した。

設問の通りです。はつり取る範囲は割れの両端から50㎜以上の部分となります。

選択肢4. 完全溶込み溶接の突合せ継手における余盛りの高さが3mmであったため、グラインダー仕上げを行わなかった。

設問の通りです。母材の表面から溶接ビードの上端のまでの長さが余盛り高さです。

まとめ

溶接の問題は一見難しそうに思えます。とくに溶接不具合について学んでおくと良いです。

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03

この問題のポイントは以下の通りです。溶接は品質低下が起こりやすい箇所でもあります。品質の低下に注意するようにしましょう。

選択肢1. 現場溶接において、風速が5m/sであったため、ガスシールドアーク半自動溶接の防風処置を行わなかった。

ガスシールドアーク半自動溶接は風速が2m/s以上ある場合は防風処置を行わなければ、溶接を行ってはならないです。よってこの記述は誤りです。

まとめ

現場溶接において品質重視と考えてください。雨天時の溶接や強風時の溶接の作業可能要件をしっかり覚えておきましょう。

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