1級建築施工管理技士の過去問
令和元年(2019年)
午後 問81
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和元年(2019年) 午後 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
宅地造成工事規制区域内において行われる宅地造成工事に関する記述として、「宅地造成等規制法」上、誤っているものはどれか。なお、指定都市又は中核市の区域内の土地については、都道府県知事はそれぞれ指定都市又は中核市の長をいう。
- 宅地において、土地の600 m2の面積の部分について盛土に関する工事を行い、引き続き宅地として利用するため、都道府県知事の許可を受けた。
- 宅地造成に関する工事の許可を受けていなかったため、地表水等を排除するための排水施設の一部を除却する工事に着手する日の7日前に、その旨を都道府県知事に届け出た。
- 高さが2mの崖を生ずる盛土を行う際、崖の上端に続く地盤面には、その崖の反対方向に雨水その他の地表水が流れるように勾配を付けた。
- 高さが3mの崖を生ずる切土を行う際、切土をした後の地盤に滑りやすい土質の層があったため、その地盤に滑りが生じないように、地滑り抑止ぐいを設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は(誤り) 2 です。
宅地造成等規制法(15条2項,施行令18条)より、宅地造成に関する工事の許可を受けた場合を除き、工事着手の14日前までに都道府県知事に届け出を行う必要があります。
したがって、設問2の「工事に着手する日の7日前に、その旨を都道府県知事に届け出た」は誤りです。
1. 正しいです。
宅地造成等規制法(8条,施行令3条)より、宅地造成工事規制区域内の宅地の500㎡を超える面積の部分の盛土工事については、造成主は当該工事着手前に、都道府県知事の許可を受けなければならないと定められています。
3.正しいです。
宅地造成等規制法(施行令3条,5条)より、盛土工事によって高さが1mを超える崖が生じる場合、原則として崖の上端に続く地盤面は、その崖の反対方向に雨水などが流れるように勾配をつけなければならないと定められています。
4.正しいです。
宅地造成等規制法(施行令3条,5条二号)より、切土工事によって高さが2mを超える崖が生じ、かつ、切土後の地盤に滑りやすい土層がある場合は、その地盤に滑りが生じないように地すべり防止ぐい又はグラウンドアンカー等の土留めの設置が定められています。
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02
宅地造成及び特定盛土法についての出題です。
600m2の盛土工事は宅地造成に該当するため、引き続き宅地として利用する場合は、宅地造成工事の許可が必要となります。
誤りです。
規制区域内で、地表水等を排除するための排水施設の一部を除却する工事については、着手日の14日前までに、都道府県知事に届け出なければなりません。
設問の通りです。
設問の通りです。
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03
「宅地造成等規制法」に基づき、宅地造成工事に関する規制を正しく理解し、各選択肢を検討していきます。
宅地において、土地の600 m2の面積の部分について盛土に関する工事を行い、引き続き宅地として利用するため、都道府県知事の許可を受けた。 この記述は正しいです。宅地造成工事を行う際には、特定の面積以上の土地の造成には都道府県知事の許可が必要であり、この記述はその基準に適合しています。
宅地造成に関する工事の許可を受けていなかったため、地表水等を排除するための排水施設の一部を除却する工事に着手する日の7日前に、その旨を都道府県知事に届け出た。 この記述は誤りです。「宅地造成等規制法」では、宅地造成工事を行う場合、工事の許可が必須です。排水施設の除却も造成工事の一環とみなされ、届出だけでは不十分であり、適切な許可が必要です。
高さが2mの崖を生ずる盛土を行う際、崖の上端に続く地盤面には、その崖の反対方向に雨水その他の地表水が流れるように勾配を付けた。 この記述は正しいです。造成工事においては、水の管理と土砂の安定性を考慮して適切な勾配を設けることは法的にも技術的にも求められる対応です。
高さが3mの崖を生ずる切土を行う際、切土をした後の地盤に滑りやすい土質の層があったため、その地盤に滑りが生じないように、地滑り抑止ぐいを設置した。 この記述も正しいです。地盤の安定を保つために、地滑り防止のための措置を講じることは、宅地造成工事において重要です。
誤っている記述は「宅地造成に関する工事の許可を受けていなかったため、地表水等を排除するための排水施設の一部を除却する工事に着手する日の7日前に、その旨を都道府県知事に届け出た」です。この記述は許可を得ずに届出のみで工事を進めるという点で法律違反が生じます。宅地造成工事は適切な許可がないと行えないため、この点を誤解しないよう注意が必要です。
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