1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午後 問61
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午後 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
普通コンクリートの試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- スランプ18cmのコンクリートの荷卸し地点におけるスランプの許容差は、±2.5cmとした。
- 1回の構造体コンクリート強度の判定に用いる供試体は、複数の運搬車のうちの1台から採取した試料により、3個作製した。
- 構造体コンクリート強度の判定は、材齢28日までの平均気温が20℃であったため、工事現場における水中養生供試体の1回の試験結果が調合管理強度以上のものを合格とした。
- 空気量4.5%のコンクリートの荷卸し地点における空気量の許容差は、±1.5%とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
1. 正しい記述です。
JIS A 5308より、
スランプ8cm以上18cm以下の場合、コンクリートのスランプ許容差は±2.5cmです。
2. ×(正答肢)
1回の構造体のコンクリート強度の判定に用いる供試体は、適当な間隔をおいた3台の運搬車から1個ずつ採取します。
3. 正しい記述です。
構造体コンクリート強度の判定は、材齢28日までの平均気温が20℃以上の場合、工事現場における水中養生供試体の1回の試験結果が調合管理強度以上のものを合格とします。
4. 正しい記述です。
JIS A 5308より、コンクリートの空気量の許容差は±1.5%です。
空気量が許容差から外れた場合には調合の調整を行いますが、その際に水セメント比を変えることはできません。
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02
普通コンクリートの試験及び検査に関しては、検査の方法、許容値をしっかり整理し覚えましょう。
正しい記述です。
スランプとは、フレッシュコンクリートの流動性の程度を示すものです。
スランプ値が大きい程、軟らかいコンクリート、スランプ値が小さい程、硬練りのコンクリートです。
スランプ値が8以上18以下の許容差は、
±2.5㎝
スランプ値が21の許容差は、
±1.5㎝です。
×(正解)
1回の構造体コンクリート強度の判定に用いる供試体は、
①打込み日ごと
②打込み区間ごと
③150㎥以下にほぼ均等に分割した単位ごと
に1回の割合で行い、この試験の3回分を1検査ロットとし合否を判定します。
そのため、任意の3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個の供試体を採取します。
正しい記述です。
養正方法には、標準養正・現場水中養正があります。
標準養正の場合では、1回の試験における3個の供試体の圧縮強度の平均値が調合管理強度以上のものを合格とします。
正しい記述です。
コンクリ―トの空気量は、調合、練り混ぜからの経過時間などで変化します。
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