1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午後 問63

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午後 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造建築物の解体工事における振動、騒音対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 内部スパン周りを先に解体し、外周スパンを最後まで残すことにより、解体する予定の躯体を防音壁として利用した。
  • 周辺環境保全に配慮し、振動や騒音が抑えられるコンクリートカッターを用いる切断工法とした。
  • 振動レベルの測定器の指示値が周期的に変動したため、変動ごとに指示値の最大値と最小値の平均を求め、そのなかの最大の値を振動レベルとした。
  • 転倒工法による壁の解体工事において、先行した解体工事で発生したガラは、転倒する位置に敷くクッション材として利用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。

内部スパン周りを先に解体し、外周スパンを最後まで残すことにより、解体予定の躯体を防音壁として利用することは、解体工事における振動、騒音対策として有効です。

2. 正しい記述です。

コンクリートカッターを用いる切断工法を、鉄筋コンクリート造建築物の解体工事に適用することは、粉塵や振動・騒音の発生を抑制することができるため、周辺環境保全に配慮した工法選定といえます。

3. ×(正答肢)

騒音計の指示値が周期的または間欠的に変動して、その指示値の最大値が一定でない場合には、その変動ごとの指示値の最大値の90%レンジの上端の数値を騒音の大きさとして決定します。

4. 正しい記述です。

転倒工法による壁の解体工事において、先行解体工事で発生したガラをクッション材として、躯体転倒位置に敷くことは、振動・騒音の発生抑制に有効です。

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02

振動と騒音が混同しないよう理解しましょう。

選択肢1. 内部スパン周りを先に解体し、外周スパンを最後まで残すことにより、解体する予定の躯体を防音壁として利用した。

正しい記述です。

外周躯体を防音壁と利用することは、騒音拡散の防止に有効です。

選択肢2. 周辺環境保全に配慮し、振動や騒音が抑えられるコンクリートカッターを用いる切断工法とした。

正しい記述です。

コンクリ―トカッターでの切断工法は、

振動と粉塵がほとんど発生せず、騒音は高周波の音が発生しますが、

防音シート等で比較的容易に遮音できます。

選択肢3. 振動レベルの測定器の指示値が周期的に変動したため、変動ごとに指示値の最大値と最小値の平均を求め、そのなかの最大の値を振動レベルとした。

×(正解)

振動レベルの測定器の指示値が周期的(又は間欠的)に変動する場合は、変動ごとの指示値の最大値の平均値を振動レベルとします。

選択肢4. 転倒工法による壁の解体工事において、先行した解体工事で発生したガラは、転倒する位置に敷くクッション材として利用した。

正しい記述です。

クッション材とすることで騒音・振動対策になります。

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